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09月25日-07号

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  1. 奥州市議会 2015-09-25
    09月25日-07号


    取得元: 奥州市議会公式サイト
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    平成27年  9月 定例会(第3回)          平成27年第3回奥州市議会定例会会議録(第7号)議事日程第7号                      平成27年9月25日(金)午前10時開議第1 諸般の報告第2 発議案第20号 奥州市万年の森における太陽光発電事業の調査に関する決議案第3 発議案第21号 「国際平和支援法」及び「平和安全法制整備法」の強行採決に抗議する意見書第4 報告第6号 自動車損傷事故に係る損害賠償事件に関する専決処分の報告について第5 報告第7号 自動車損傷事故に係る和解に関する専決処分の報告について第6 議案第41号 奥州市立保育所等における特別保育の実施に関する条例の一部改正について第7 議案第42号 胆沢中学校校舎新築建築工事及び胆沢中学校校舎新築外構工事の請負契約の締結に関し議決を求めることについて第8 議案第43号 胆沢中学校校舎新築機械設備工事の請負契約の締結に関し議決を求めることについて第9 議案第44号 胆沢中学校校舎新築電気設備工事の請負契約の締結に関し議決を求めることについて第10 議案第45号 胆沢区統合中学校造成工事の請負変更契約の締結に関し議決を求めることについて第11 議案第46号 財産の取得に関し議決を求めることについて第12 議案第47号 財産の取得に関し議決を求めることについて第13 議案第48号 財産の取得に関し議決を求めることについて第14 議案第49号 財産の取得に関し議決を求めることについて第15 議案第50号 平成27年度奥州市一般会計補正予算(第6号)第16 議案第27号 平成26年度奥州市一般会計歳入歳出決算認定について第17 議案第28号 平成26年度奥州市国民健康保険特別会計歳入歳出決算認定について第18 議案第29号 平成26年度奥州市後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算認定について第19 議案第30号 平成26年度奥州市介護保険特別会計歳入歳出決算認定について第20 議案第31号 平成26年度奥州市簡易水道事業特別会計歳入歳出決算認定について第21 議案第32号 平成26年度奥州市下水道事業特別会計歳入歳出決算認定について第22 議案第33号 平成26年度奥州市農業集落排水事業特別会計歳入歳出決算認定について第23 議案第34号 平成26年度奥州市浄化槽事業特別会計歳入歳出決算認定について第24 議案第35号 平成26年度奥州市バス事業特別会計歳入歳出決算認定について第25 議案第36号 平成26年度奥州市米里財産区特別会計歳入歳出決算認定について第26 議案第37号 平成26年度奥州市水道事業会計利益の処分及び決算の認定について第27 議案第38号 平成26年度奥州市総合水沢病院事業会計決算認定について第28 議案第39号 平成26年度奥州市国民健康保険まごころ病院事業会計決算認定について第29 議案第40号 平成26年度奥州市国民宿舎等事業会計決算認定について                            (決算審査特別委員長)第30 ILC誘致及び国際科学技術研究圏域調査について             (ILC誘致及び国際科学技術研究圏域調査特別委員長)第31 地域医療調査について                          (地域医療調査特別委員長)第32 陳情第19号 請願第17号                              (総務常任委員長)第33 請願第18号                            (建設環境常任委員長)第34 議員派遣について第35 所管事務調査の閉会中における継続調査の申し出について---------------------------------------本日の会議に付した事件第1 諸般の報告第2 発議案第20号 奥州市万年の森における太陽光発電事業の調査に関する決議案第3 発議案第21号 「国際平和支援法」及び「平和安全法制整備法」の強行採決に抗議する意見書第4 報告第6号 自動車損傷事故に係る損害賠償事件に関する専決処分の報告について第5 報告第7号 自動車損傷事故に係る和解に関する専決処分の報告について第6 議案第41号 奥州市立保育所等における特別保育の実施に関する条例の一部改正について第7 議案第42号 胆沢中学校校舎新築建築工事及び胆沢中学校校舎新築外構工事の請負契約の締結に関し議決を求めることについて第8 議案第43号 胆沢中学校校舎新築機械設備工事の請負契約の締結に関し議決を求めることについて第9 議案第44号 胆沢中学校校舎新築電気設備工事の請負契約の締結に関し議決を求めることについて第10 議案第45号 胆沢区統合中学校造成工事の請負変更契約の締結に関し議決を求めることについて第11 議案第46号 財産の取得に関し議決を求めることについて第12 議案第47号 財産の取得に関し議決を求めることについて第13 議案第48号 財産の取得に関し議決を求めることについて第14 議案第49号 財産の取得に関し議決を求めることについて第15 議案第50号 平成27年度奥州市一般会計補正予算(第6号)第16 議案第27号 平成26年度奥州市一般会計歳入歳出決算認定について第17 議案第28号 平成26年度奥州市国民健康保険特別会計歳入歳出決算認定について第18 議案第29号 平成26年度奥州市後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算認定について第19 議案第30号 平成26年度奥州市介護保険特別会計歳入歳出決算認定について第20 議案第31号 平成26年度奥州市簡易水道事業特別会計歳入歳出決算認定について第21 議案第32号 平成26年度奥州市下水道事業特別会計歳入歳出決算認定について第22 議案第33号 平成26年度奥州市農業集落排水事業特別会計歳入歳出決算認定について第23 議案第34号 平成26年度奥州市浄化槽事業特別会計歳入歳出決算認定について第24 議案第35号 平成26年度奥州市バス事業特別会計歳入歳出決算認定について第25 議案第36号 平成26年度奥州市米里財産区特別会計歳入歳出決算認定について第26 議案第37号 平成26年度奥州市水道事業会計利益の処分及び決算の認定について第27 議案第38号 平成26年度奥州市総合水沢病院事業会計決算認定について第28 議案第39号 平成26年度奥州市国民健康保険まごころ病院事業会計決算認定について第29 議案第40号 平成26年度奥州市国民宿舎等事業会計決算認定について                            (決算審査特別委員長)日程追加 奥州万年の森における太陽光発電事業に関する調査について         (奥州万年の森における太陽光発電事業に関する調査特別委員長)第30 ILC誘致及び国際科学技術研究圏域調査について             (ILC誘致及び国際科学技術研究圏域調査特別委員長)第31 地域医療調査について                          (地域医療調査特別委員長)第32 陳情第19号 請願第17号                              (総務常任委員長)第33 請願第18号                            (建設環境常任委員長)第34 議員派遣について第35 所管事務調査の閉会中における継続調査の申し出について---------------------------------------出席議員(27名)      議長  佐藤修孝君      1番  鈴木雅彦君      2番  千葉 敦君      3番  廣野富男君      4番  佐藤 洋君      5番  菊池利美君      6番  及川 佐君      7番  菅原圭子君      8番  菅原由和君      9番  飯坂一也君      10番  高橋政一君      11番  佐藤郁夫君      12番  千葉正文君      13番  加藤 清君      14番  阿部加代子君      15番  中西秀俊君      16番  小野寺隆夫君      17番  菅原 明君      18番  中澤俊明君      19番  千葉悟郎君      20番  藤田慶則君      22番  今野裕文君      23番  渡辺 忠君      24番  佐藤邦夫君      25番  内田和良君      27番  及川善男君      28番  小野寺 重君---------------------------------------欠席議員(0名)---------------------------------------説明のための出席者    市長                   小沢昌記君    副市長                  江口友之君    監査委員                 及川新太君    教育委員長                高橋清融君    教育長                  田面木茂樹君    病院事業管理者              柏山徹郎君    総務企画部長               高梨 稔君    行財政改革推進室長            及川哲也君    財務部長                 佐々木 仁君    協働まちづくり部長            藤原佐和子君    市民環境部長               佐藤守男君    商工観光部長               伊藤嘉啓君    農林部長                 菅原千秋君    健康福祉部長               千葉正義君    都市整備部長               佐藤 良君    水道部長                 及川勇孝君    医療局経営管理部長            鈴木良光君    教育委員会教育部長            大内 薫君    江刺総合支所長              橋本正栄君    前沢総合支所長              阿部敏秋君    胆沢総合支所長              藤田 司君    衣川総合支所長              佐々木慶一君    政策企画課長               浦川 彰君    財政課長                 千田布美夫君    危機管理課長               千田正幸君    農地林務課長               及川初雄君    土木課長                 千田良和君    教育委員会教育総務課長          及川 健君    教育委員会学校教育課主幹兼子ども・子育て支援推進室長                         及川和徳君---------------------------------------事務局職員出席者    事務局長                 菊池敏彦君    事務局次長                佐藤教雄君    議事調査係長               菅原幸一君---------------------------------------議事               午前10時 開議 ○議長(佐藤修孝君) 開会前に申し上げます。服装は適宜調整をしていただきたいと思います。議場のドアも開放いたします。 出席議員は定足数に達しておりますので、これより本日の会議を開きます。 本日の会議は、議事日程第7号をもって進めます。--------------------------------------- ○議長(佐藤修孝君) 日程第1、諸般の報告を行います。 今期定例会に提出のため、市長より議案等12件の追加送付を受けております。 また、阿部加代子議員ほか4名から発議案1件、今野裕文議員ほか5名から発議案1件の提出があります。 次に、所管事務調査の報告を行います。 まず、総務常任委員長の報告を求めます。11番佐藤郁夫議員。          〔11番佐藤郁夫君登壇〕 ◆11番(佐藤郁夫君) 総務常任委員会の所管事務調査報告を行います。 去る6月17日、総務常任委員会所管事務調査として、協働まちづくり部所管分の指定管理の制度と状況について調査を行いましたので、その内容について報告いたします。 当日は、協働まちづくり部長等から、奥州市における地区センターの指定管理者制度の導入概要、指定管理者制度移行後の組織体制等について説明を受けました。また、水沢南地区センターと衣川地区センターの現地調査を行い、地区センター長及び振興会長等から意見を伺いました。 地区センターの指定管理制度については、平成28年度から32年度までに各地区振興会を指定管理者として順次導入を図る計画であり、柔軟で効率的な施設運営と振興会を中心とした強力なネットワークにより、地域活動の活性化が期待できるということでした。 地域振興事業に関しても、指定管理者を受託することによって加算される協働のまちづくり交付金の加算金を有効に活用してもらい、これまでの事業をさらに充実させ、地域の特性を生かした多様な事業展開が可能になるということでした。 なお、地区センターに市職員がいなくなるということによる地域の不安等を解消するため、市の対応として、地区センターの事務処理や事業運営を支援する職員、施設保守の担当職員などを配置し、連絡及び連携を堅持する体制を整備していく計画でありました。 水沢南地区センターにおいては、指定管理者制度導入までの段取りや懸念している点などについて話を伺いました。水沢南地区では、コミュニティー計画の見直しのタイミングで指定管理者制度の打診があったため、勉強会等を開催し、臨時総会で指定管理者として申請すること決定したということです。指定管理者制度導入への心配の声に対しては、市からの十分な説明により、不安の解消と制度の理解を深めることができたということでした。 衣川地区センターにおいては、振興会で県内の先進事例施設を視察するなど積極的に勉強しておりました。指定管理者制度の導入に当たり、市の協力体制について説明を受けていることから、不安等は感じておらず、むしろ行政を引っ張っていく気持ちで進めているとのことでした。委員からは、現場が混乱しないように、指定管理業務が軌道に乗るまでの十分な支援体制や指定管理料の格差是正に関する意見、職員の雇用や指定管理に関する経費などの質問が出されました。 今年度指定管理者制度導入予定の地区センターにおいては、これまでの懸案事業や問題点等を整理し、前向きに取り組んでおりましたが、全ての地区センターにとって初めての取り組みであり、市との連携、地区センター同士の連携等により、情報を共有しながら取り組んでいくことが重要であると感じた次第であります。 以上をもちまして、総務常任委員会の所管事務調査報告を終わります。 ○議長(佐藤修孝君) ただいまの報告に対し質問ありませんか。          〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(佐藤修孝君) 質問なしと認めます。 次に、教育厚生常任委員長の報告を求めます。14番阿部加代子議員。          〔14番阿部加代子君登壇〕 ◆14番(阿部加代子君) 14番阿部加代子です。 教育厚生常任委員会の所管事務調査報告を行います。 初めに、水沢南中学校大規模改修について、去る6月19日に委員会を開催し、教育部長などの出席を求め調査を行いましたので、その内容についてご報告いたします。 水沢南中学校の校舎は昭和45年に建設された北校舎と中央校舎、その後生徒数増加により増築された南校舎の3棟から成っており、今回の大規模改修は北校舎の改修をメーンに平成24年度から平成26年度までの3カ年、総事業費4億6,903万9,000円で実施しました。北校舎の1階と3階は2年生と3年生の普通教室として利用されていたことから、工事前に南校舎の南側に仮設校舎を設置しました。工事に関しては、音や振動、塗装などのにおいの発生する工事は休みの期間に行うなど、工事請負業者にも配慮をしていただきました。 主な改修箇所は、屋上の防水改修や外壁改修、非常用放送設備の改修などや普通教室の換気扇設置や手洗い場の増設のほか、西側にトイレがなかったことから、全ての階の現在使用されていない空き教室をトイレに改修し、学校環境の改善を図り、生徒が使いやすいように改修されておりました。 今回の調査で現地も確認しましたが、さらに改修が必要なところが多々見受けられ、また改修後に雨漏りが出たところのフォローアップも必要と感じました。 委員からは、子供たちの安全を守る点からも、学校の修繕費に対する予算の増額や今後の改修計画、さらに市公共施設の全体的な見直しの際には、学校関係者も含めてしっかり計画を立てていただきたいとの意見もありましたので、今後改修計画を進めていく上で検討していただきたいと思います。 次に、不登校児童生徒への連携対応といじめ対策への取り組みと課題について、去る7月14日に委員会を開催し、教育部長などの出席を求め調査を行いましたので、その内容についてご報告いたします。 奥州市の不登校児童生徒の状況について、平成26年度に年間30日以上の欠席があった生徒児童数は、小学校19人、中学校73人となっており、今年度は5月末現在で、小学校1人、中学校は13人という状況です。 不登校児童生徒に対する学校に対応として、生活リズムの確立や人間関係づくりなど不登校にしないための未然防止の取り組み、小中連携カードを活用して、気になる児童の情報提供を中学校に行うことによる不登校の子供への早期対応や、不登校が続いている児童生徒に対しては、学校で定期的に適応支援会議を開くなど、一人一人の状況を確認して対応を話し合い、支援を行っています。 教育委員会の対応としては、学校から不登校児童生徒の報告をいただき、校長会議などで前月との比較や不登校の分析を行うとともに、今年度からは、学校ごとに対応する指導主事などを1年間固定し、学校で開催する適応支援会議へ出席して他の学校の取り組みも紹介するなど、学校の対応を一緒に考えていく体制を整えたとのことです。 また、問題行動等対策実行委員会を設置し、全体会議を年2回、ケース会議を年1回開催しています。この会議の開催により、学校と関係機関の連携がスムーズになり、お互い相談し、協力し合う関係になってきています。 このほか、適応指導相談員やスクールカウンセラーの設置、学習支援、友達との交流を図るなど再登校に向けた取り組みをしている適応指導教室では、平成26年度は24人の児童生徒が利用し、このうち中学3年生5名全てが高校に進学しました。 委員からは、適応指導教室に通う児童生徒がふえてきており、適応指導教室や適応支援相談員を拡充して不登校児童生徒の解消を図るとともに、健康福祉部との連携をさらに図ってほしいとの意見もありました。 次に、いじめ対策への取り組みと課題については、今年度の奥州市の教育重点項目として、いじめ・不登校の防止があり、キーワードは、気づく、支えるで、望ましい人間関係の醸成、早期発見・早期指導、組織的対応、いじめ防止基本方針に基づく計画的な取り組みの3点となっています。今年度の新たな取り組みとして、いじめなどを含む学校生活アンケート調査を実施した場合のアンケートをもとにした教育相談の全学校での実施を指標として掲げており、子供たちの本当の声を聞き出すような機会を設定したとのことです。 各学校のいじめ防止のための組織設置率は100%で、定期的な情報交換の場が設けられております。平成26年度のいじめ調査回数は、約9割の小中学校が6月から7月に第1回のアンケートを実施、約7割の学校が年3回以上実施して状況把握に努めており、年5回以上実施している学校が7校あったとのことです。 いじめの確認状況は、平成26年度は小学校が168件、中学校は29件で、平成25年度と比較すると全国傾向と同様に上昇に転じており、いじめの様態として、冷やかし、からかい、悪口が最も多く、仲間はずれ、集団無視などが続いており、重大事態に該当するものはないものの、最近の傾向として、大規模校より児童生徒数が少ない学校での確認件数がふえてきています。 今年度いじめ問題に対して効果があった取り組みとして、アンケート後に学級担任などが教育相談を全員に行い、悩みなどの聞き取りを丁寧に行ったとか、月1回家庭教育相談日を設け、保護者対象の相談会を実施し丁寧な対応を行ったなど、児童生徒だけではなく保護者にも聞き取りできる場をつくっているという事例もありました。 教育委員会では、各学校の状況を把握するため、年2回いじめアンケートを行っているほか、学びと心の指導員などの学校訪問や、学校教育課や教育研究所で来所や電話などでの教育相談も行っているところです。 いじめ防止対策は、組織を設置したからいいのではなく、他市町村のケースも参考にしながら、小さな事案を見逃さないようにしていくために情報収集を多面的に行うことが大事であり、連絡、連携を密にして学校全体で情報共有し、継続的に観察や指導を続けて改善を図る必要があります。また、アンケート調査では、いじめの実態把握のほかにいじめの抑制にもつながると思われるので、今後も調査を継続してほしいと感じたところです。 続きまして、介護保険制度と地域包括支援センターと介護福祉施設との連携について、去る8月6日に委員会を開催し、健康福祉部長などの出席を求め調査を行いましたので、その内容についてご報告いたします。 介護職の処遇改善の現状は、2012年の改定で処遇改善交付金から処遇改善加算に見直され、その時点で月額1万5,000円アップ、今回の改定でさらに月額1万2,000円の上乗せとなっており、市内のほとんどの施設でこの加算を行っている状況です。今回の改正で処遇改善加算の区分が3区分に4区分に変更されており、市内の施設では介護職員処遇改善加算(Ⅰ)をとっている施設が多くなっています。今回の介護報酬の改定で、改定率はマイナス2.27%、事業所としては5%程度の減収になると見込まれており、利用者の利用料も若干減額になっている状況です。この改正により、奥州市でも介護給付費が減っていく状況になると見込まれるため、次期介護保険料については、これからの介護給付の状況を見ながら検討していく考えとのことです。 認知症対策については、高齢者人口の15%の方が認知症と分類されると言われておりますが、奥州市では約28%の方が何らかの認知症の症状を有する状況で、切実な相談が非常に多くなり、また市民の認知症への関心の高まりを実感したことから、認知症になっても「安心長寿のまちおうしゅう」を目指し、医療、介護、地域支援サービスの連携を図るため、認知症の方にかかわる関係者27団体で構成している認知症になっても安心まちづくり連絡会を設置し、徘徊SOSネットワーク構築や普及啓発、医療と介護の連携などそれぞれの部会でさまざまな検討をしています。 また、認知症の人とその家族の支援の充実を図るため、認知症支援ぬくもり隊の自主活動の支援や寸劇を取り入れながら認知症の普及啓発などの活動をしているキャラバン・メイトの活動支援、認知症サポーター養成講座なども行っており、子供たちへの認知症の講座は非常に有効で、教育分野との連携は効果的とのことです。 今回の改正で医療と介護の連携の推進が進み、認知症初期集中支援チームの体制づくりなど昨年から取り組み始めているほか、認知症の人と家族の実態調査の結果、自宅とデイサービスのほかにもう一つの居場所が欲しいとの声があったため、誰もが参加でき集える認知症カフェを平成25年度より水沢区内でスタートさせており、今後市内各区に広げていくとのことでした。 認知症予防の喚起は市民ニーズが大きく、専門職と住民が協働する地域づくりが非常に効果的であるため今後も推進していくべきであり、さらに、認知症対策の普及啓発は報道関係で取り上げてもらうことが大きく役立つことは全国的に証明されており、今後もさまざまな場面で、報道関係の力を借りて普及啓発を進めていくべきと考えます。 また、介護職の養成、確保が近々の課題であり、市がある程度スタッフの確保の調整を図る必要や、医師確保と同様に奨学金制度の創設、さらには介護や認知症及び介護職への理解を深める教育も必要と感じました。事業者任せではなく、この問題に対して行政が前向きに検討する時期に来ていると感じました。 地域包括支援センターと介護福祉施設との連携については、余りとられていない状況ですが、施設で行われている講演会などの講師依頼があったり、昨年度はケアマネジャーの実態調査を実施したり、最近は障がい関係者や医療関係者との連携が叫ばれているため、合同で研修会の企画を行っていくとのことです。 施設入所者に対する虐待などの問題は、施設管理体制の問題だけではなく、社会に開かれた介護福祉施設となるような方策を考えるべきであり、施設が社会から隔離され密室状態にならないよう、地域包括センターとの連携が必要です。安心して住み続けられるよう、地域包括支援センターが中心となり、市民の要望に応えられる体制を整えていくべきと感じました。 以上をもちまして、教育厚生常任委員会の所管事務調査の報告を終わります。 ○議長(佐藤修孝君) ただいまの報告に対し質問ございませんか。          〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(佐藤修孝君) 質問なしと認めます。 次に、建設環境常任委員長の報告を求めます。12番千葉正文議員。          〔12番千葉正文君登壇〕 ◆12番(千葉正文君) 建設環境常任委員会の所管事務調査報告を行います。 去る6月19日に水道部長等の出席を求め、水道管等の水道施設の老朽化対策についてを調査項目として、現地及び市本庁舎において調査いたしましたので、その内容についてご報告いたします。 初めに、当市の水道施設の概要を説明いたします。 市が運営する水道事業の平成26年度末時点における水源、浄水場及び配水池といった構築物の箇所数は127カ所、平成25年度末時点における導水管、送水管及び配水管の延長を合算した水道管の総延長は1,861キロメートル、経年化率は13.4%となっております。これは管種ごとに設定された耐用年数を超過した水道管の割合を示しており、全国平均の9.5%よりも高くなっております。 このような状況の中、水道部では施設ごとに老朽化対策の方針を定め、対策を実施しておりました。具体的には配水池等の構築物における内面防食塗装の実施、施設機器の運転状況を考慮した更新、中央監視装置の各区データの一元化等です。 その中でも配水管の更新計画についての状況を調査しましたので申し上げます。 老朽化した配水管の更新は、老朽管更新事業第1次更新計画に基づいて実施されます。計画期間は平成27年度から平成36年度までの10年間、上水道区域内配水管のうち、老朽管の全体延長は169キロメートルで、1メートル当たりの必要経費は5万円、計画期間内における更新延長の目標は80キロメートルとのことでした。 なお、平成29年度までの老朽管更新は石綿セメント管を対象としており、順調に更新が進んだ場合、市内の石綿セメント管はゼロになるとのことです。 また、配水管の状況については、中央監視装置により24時間体制で監視しており、流量、濁度等に異常が発生した場合には迅速な対応が可能となるような体制が整備されているとのことでした。 委員からは、老朽化対策について、予防保全によるライフサイクルコストの縮減の観点から必要な予算を確保した上で、老朽管の更新を着実に実施していくべきとの提言がありました。 現地調査では、水沢区桜屋敷地内の桜屋敷第1配水池改修工事の工事状況を調査しました。昭和51年の竣工以来初めての大規模改修工事が滞りなく実施されていることを確認することができました。 今回の調査では、水道部の所管する水道施設について、現状と今後の管理方針を確認することができました。 水道水は市民が直接口にする最も重要なライフラインであり、安定的な供給が求められることから、水道施設の老朽化対策を着実に実施し、安全で安心な水道事業の運営に努められたいと思います。 以上をもちまして、建設環境常任委員会の所管事務調査の報告を終わります。 ○議長(佐藤修孝君) ただいまの報告に対し、質問ありませんか。          〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(佐藤修孝君) 質問なしと認めます。--------------------------------------- ○議長(佐藤修孝君) 日程第2、発議案第20号、奥州万年の森における太陽光発電事業の調査に関する決議案を議題といたします。 議案の朗読を省略し、直ちに提出者の説明を求めます。14番阿部加代子議員。          〔14番阿部加代子君登壇〕 ◆14番(阿部加代子君) 14番阿部加代子です。 発議案第20号、奥州万年の森における太陽光発電事業の調査に関する決議案。 上記議案を奥州市議会会議規則第14条第1項の規定により、別紙のとおり提出します。 提出者、阿部加代子ほか4名でございます。 提案理由。 奥州万年の森における太陽光発電事業の取り組みを調査するため、議長を除く全議員をもって構成する奥州万年の森における太陽光発電事業に関する調査特別委員会を設置しようとするものである。奥州万年の森における太陽光発電事業の調査に関する決議案 地方自治法第100条第1項の規定により、次のとおり奥州万年の森における太陽光発電事業に関する調査を行うものとする。               記 1.調査事項 奥州万年の森地内における太陽光発電事業の取り組みに関する事項 2.特別委員会の設置 本調査は、地方自治法第109条第1項及び同条第4条並びに委員会条例第6条の規定により、議長を除く委員26人で構成する奥州万年の森における太陽光発電事業に関する調査特別委員会を設置し、これに付託して行う。 3.調査権限 本議会は、1項に掲げる事項の調査を行うため、地方自治法第100条第1項(及び同法第98条第1項)の権限を奥州万年の森における太陽光発電事業関する調査特別委員会に委任する。 4.調査期限 上記特別委員会は、1に掲げる事項の調査が終了するまで閉会中もなお調査を行うことができる。 5.調査経費 本調査に要する経費は、本年度においては60万以内とする。 以上のとおり決議するものとするものでございます。 満場のご賛同を賜りたいと存じ、よろしくお願いを申し上げます。 ○議長(佐藤修孝君) これより質疑に入ります。12番千葉正文議員。 ◆12番(千葉正文君) 万年の森の太陽光発電につきましては、当局のほうも第三者機関を設置して調査したいという旨が意思表示ありました。それとの関係をどう考えているのかということが1点と、普通の特別委員会じゃなく、地方自治法第100条の規定による調査特別委員会を設置するという目的は何であるかということについて、まずお伺いいたします。 ○議長(佐藤修孝君) 阿部加代子議員。 ◆14番(阿部加代子君) 14番阿部加代子です。 まず、第1点目の第三者委員会が市のほうで、部局のほうで設置をするというふうに言われておりますけれども、それはそれとして、議会は議会の立場で今回の特別委員会を設置し、市民に対して丁寧な説明をいただきたいというふうに考えております。 今回の奥州万年の森の太陽光発電事業に関しましては、今後議会の議決が必要ない形でさまざまな予算がやりくりをされるというふうになっておりますので、やはり特別委員会を設置させていただいて、市のほうからも丁寧な説明を、さらに丁寧な説明をいただきたいということで行いたいというふうに思います。 また、なぜ100条委員会かということでございますけれども、特別委員会という形で行うためには、やはり第三者に対しての証言、また記録の提出を請求できる、また議会としての強制力をある程度持たせるという形をとって、市民に対してさらに議会としての説明責任を果たしてまいりたいというふうに考えております。 ○議長(佐藤修孝君) 12番千葉正文議員。 ◆12番(千葉正文君) まず、当局が行う第三者機関は機関として、さらに議会は議会としてという立場の話が最初ありました。 ただ、当局が調査するにしても、議会が調査するにしても、内容が一緒のことについて調査するわけですので、証言する人、あるいは使う資料等については大きな差はないと思いますので、やはり議会が何もしないということでないと思いますけれども、当局の調査を最初にやっていただいて、それに納得できないのであれば、新たに議会のほうも100条でも何でも立ち上げていいと思いますけれども、まずは当局の最初の調査ということに委ねるということが必要でないかなと思います。 あと、100条委員会という考え方ですけれども、全国的に見てもそう多い件数ではございません。多くの市町村での100条委員会の立ち上げということは、当局と議会の間がまるで背中向けになるような状態を非常に多く感じます。別にそういうことが目的じゃないのかもしれませんけれども、当局と議会の関係ということについてやっぱりもう少し考えてみて、100条じゃなくて普通の特別委員会であっても証言は求めることもできますでしょうし、資料の提出も求めることがあると思います。そういう点についてはいかがですか。
    ○議長(佐藤修孝君) 阿部加代子議員。 ◆14番(阿部加代子君) 阿部がお答え申し上げます。 まず、設置の順序でございますけれども、市のほうが第三者委員会を立ち上げて、調査が終わってからというご意見でございましたけれども、この辺は、考えがお互いそれぞれ違うのかなというふうに思います。市のほうで立ち上げていただく第三者委員会は第三者委員会として、また議会としては、やはり議会のチェック機能をしっかりと果たしていきたい、そういう思いでございます。 また、今後この特別委員会を立ち上げなければ、議会としての発言の場、議会としての議員として、執行部側の考えを公の場で聞くことができない、議案を出されて、補正予算を出されて、その後議会にかけないという形をとられておりますので、そういうところもしっかり議会として議論をしてまいりたい、説明を受けていきたい、そういう思いでございます。 また、100条委員会を立ち上げることで、執行部側と議案側が背中合わせになるのではないか、また、設置例としてそういう場合が多いのではないかというご質問でございますけれども、確かにそういう場合も多いというふうには思いますけれども、今回の奥州市議会の100条委員会の設置におきましては、やはり市のやり方、また市の考えをしっかりと説明をしていただき、透明にしていただきたいというようなことで設置をさせていただきたいというふうに思います。 また、100条ということにしなければならないのかということでございますけれども、100条委員会も特別委員会の一つではございますけれども、やはりそこには若干違いがあります。大きな違いがありますので、罰則による強制力の有無であるとか、調査方法につきましても、100条委員会の調査権を使って行うことのほうが、より市民に対して議会のチェックの機能が働くというふうに考えております。 以上です。 ○議長(佐藤修孝君) 12番千葉正文議員。 ◆12番(千葉正文君) 最後の質問にしますけれども、調査するということ、あるいは議会でチェックするということは必要だとは思いますけれども、100条委員会を立ち上げなければ、提出される資料も、あるいは証言する中身についても、何か罰則を設けなければ本当のことが出てこない、そんなふうな感じなんですか。当局はそうでもしなければ真実を明らかにしない、そこまでやらなければはっきりできないという判断なんですか。何か当局を信用できないとかそういうふうに感じる部分もあるんですけれども、その点だけ聞いて終わります。 ○議長(佐藤修孝君) 阿部加代子議員。 ◆14番(阿部加代子君) 当局を信頼していないとか、そういうことではありません。現在奥州市に置かれています大きな問題、課題といたしまして、市営駐車場の随意契約による土地の売買の件、また胆沢統合中学校の土地から廃棄物が出てきて、処理にかかわる執行部の問題の対策のあり方、事務処理のあり方、市民から監査請求、また裁判にまで至っている現状を踏まえまして、議会として、今回は万年の森の残土処理の問題についてしっかり経過、経緯を説明していただくという、そういう思いで100条委員会を立ち上げてまいりたいというふうに思っております。 以上です。 ○議長(佐藤修孝君) 1番鈴木雅彦議員。 ◆1番(鈴木雅彦君) 1番鈴木です。 今の千葉議員の質問等にも関係いたしますけれども、何点かお聞きしたいと思います。 まず、初めに申し上げますが、私は、例えばそういう審議、質疑、それから調査等については、やはり徹底的にやるべきだという立場でおります。やるのであれば例外を設けるべきではないし、何かを選択するべきではないと私は考えております。その立場に立ちまして、今回のいわゆる100条委員会の設置に対して、少し性急ではないのかなという思いをしております。それで何点か質問をさせていただきます。 まず、1点目としまして、この調査事項についてですけれども、通常100条委員会ということであれば、調査項目を明確にあらわすということが原則ルールです。明記はされていなくても、原則ルールになっております。この調査事項に関しますと、取り組みに関する事項となっておりますが、具体的にどのような課題がここにあるからこの100条委員会を設置するのだというその課題について、具体的な項目を教えていただきたいと思います。 それから、2点目といたしまして、通常の手続で考えますと、先ほど、今発議者の阿部議員のほうからもお話がありましたけれども、さまざまな奥州市の課題があるということが言われましたけれども、通常であれば議決がされないとか、そういうチェック機能を発揮するということであれば、まず常任委員会において、この所管事務調査というもので万年の森についての課題についてきちんと調査をする。調査をした上で、それでも足りないというのであればということで考えるべきだと思うんですが、そういったことについてのお考えはいかがか。なぜ一足飛びに100条委員会ということになられたのか、ちょっとダブる部分もあるかもしれませんが、その経緯についてお答えをいただければと思います。 また、今回この100条委員会において、この万年の森を対象としたと、万年の森に対する市の取り組みを対象としたということですが、じゃ先ほど議員のほうもおっしゃいましたそれ以外にもさまざまな課題等がある。じゃそれについての取り扱いは、今後どのようにお考えになってこの問題について取り上げられたのか、委員会の設置を取り上げられたのか。 それから、4点目、また100条委員会はご承知のとおり私もいろいろ勉強いたしましたけれども、まだわからないところもたくさんありますが、非常に大きな権限を有しております。調査についても、罰則規定についてもございます。それにつきまして、先ほどご答弁いただいた丁寧な説明を受けたいから100条委員会をつくるのだというのでは非常に弱いのではないかなと思いますが、そういった説明を受ける中で、今後の結果に対する見通しについてはどのようにお考えになっていらっしゃるのかお聞きしたいと思います。 ○議長(佐藤修孝君) 阿部加代子議員。 ◆14番(阿部加代子君) 阿部です。お答えいたします。 まず、調査項目の具体的な課題ということでございますけれども、まず9,800万円、約1億円近くかかる残土処理の問題でございます。そこは皆様も、経緯につきまして、市長、部長がこの3月までご存じなかったというような、知らされなかった、知らなかった、そういう経緯についてとか、また公募のあり方につきましても、この前水道部のほうで説明会がありましたけれども、水道部のような透明な形にはなっていなかったというようなこともあります。特にもこういう点から、市民のほうからも議会に対して要望書とか出されておりますので、議会としても、そのことにしっかりと答えていかなければならないというふうに考えたものでございます。 常任委員会からではなぜないのかということでございますけれども、いろいろ設置の仕方も、議員有志の間でいろいろ検討し、悩んでまいりました。ただの特別委員会でいいのではないか、また常任委員会に付託をしてからでもいいのではないか、さまざまなケースを有志の間でも考えてまいりましたけれども、特別委員会、しかも100条ということで、そのほうが市民の皆様に対して、先ほどもありました丁寧な説明もそうですけれども、透明性、そしてそれをきっちり確保できるということで100条ということにいたしました。 その他の分ということでございますけれども、その他の分といいますのは市営駐車場の件とか、また胆沢の統合中学校の廃棄物の問題の件かと思いますけれども、これらに関しましては、また監査請求裁判という形になっておりますので、その辺は議会としてもいろいろ説明を受けてきたところではありますけれども、今回に対しては、今後一切議会の議決の必要ない形をとられるということになっておりますので、今回の特別委員会の設置という方向にさせていただきたいというものでございます。 もう一度ご質問いただければと思います。 見通しに関しましては、特別委員会を開催してお話を、説明を受けなければわからないものであるというふうに考えております。 ○議長(佐藤修孝君) 1番鈴木雅彦議員。 ◆1番(鈴木雅彦君) ありがとうございます。 例えば今のご説明、るるお話をお聞きいたしますが、ちょっとやはりそうすると逆にわかりづらいかなと思うんですが。 まず1点としましては、今のご説明ですと、残土処理について知らなかったということが本当なのかどうかということについて調べたい、調査をするのだということ。 それから2点目として、公募のあり方が不透明であるということでありますが、公募のあり方が不透明であるかどうかということになりますと、じゃ選定をされた選定委員の方も不透明なやり方をされたという認識になるのか。であれば、当然100条委員会においてお呼びして、公募の選定のあり方についても確認しなくてはいけないということになります。 それから、市民からの要望書ということでございますけれども、市民からの要望書があってこういうことに至ったということですが、確かに私も頂戴しておりますが、決してこれは議会としてきちんと説明する責任を果たしてほしい、きちんと公表してほしいという要望ではございますけれども、それが例えば具体的にいついつまでにとかそういうことでもなく、きちんとやっていく、最後の千葉議員もお話ありましたけれども、まず市のほうとしては、第三者委員会においてこの検証、分析を行った上できちんと結果を公表し、それを議会においてご審議いただくということを確約されておりますが、それからでも遅くないということは、市民要望にそれが応えられていないということにはならないと思うんですが、それについていかがお考えでしょうか。 それから、そういうことを踏まえた上で、そこできちんと事実確認をして、調査をした上でということでも決して遅くないと思うんですが、それについてのお考えはいかがでしょうか。 それから、説明をいただかなければわからないということであれば、市当局側がこれまで説明してきたことは虚偽の可能性がある、そこに不正があるということで100条委員会、100条委員会であればやはりそこに不正があるのではないか、虚偽があるのではないかということで立ち上げる性質と私は理解しておりますが、それについてもう一度お答えください。そういった疑いを抱かれているということで理解してよろしいんですね。 ○議長(佐藤修孝君) 阿部加代子議員。 ◆14番(阿部加代子君) 阿部です。 まず、調査の項目について2つほど例を出しましたけれども、例えば残土のことに関しましては、処理の問題、議員も説明を受けられてご理解いただいていると思いますけれども、1億円近くかかる処理の問題がなかなか市民に対して、議会としてもですけれども、きちんと説明できるようなものではなかったということ。 また、市長、部長が知らなかった、知らされなかったという経緯につきましては、きっちりと議会としても調査をしていく必要があるというふうに思ったところでございます。 また、市民からの要望でございますけれども、確かにいついつまでとかそういうことではありませんが、市民からも複数にわたって、議会に対してきっちりと説明、それから議会としての機能を果たしてもらいたいというような要望もあることも、今回の立ち上げの要因の一つにはなっております。そういう市民の声があるということも無視はできないというふうに思います。 それから、第三者委員会の検証を待ってからというようなこともご意見がありましたけれども、太陽光発電事業でございますが、着々と工事が進まっております。 また、残土の処理に関する費用も、議会の議決を経ないで進められようとしておりますので、こういうことから、時間の制約もある程度議会としても急がなければならないということもございました。 それから、説明が不十分というか不正があったのではないか。100条委員会の立ち上げに対しまして、不正があるから100条委員会を立ち上げよというような条件は付されておりません。そのような100条委員会の設置の仕方というものを、こういうときに100条委員会を設置しなさいというような項目にはなっておりません。今回は市側の、何回も繰り返しておりますけれども、丁寧な説明、そして議員の質問にきっちり答えていただきながら、市民に対して透明性をしっかりと確保していただきたい、そういう思いからでございます。 以上です。 ○議長(佐藤修孝君) 1番鈴木雅彦議員。 ◆1番(鈴木雅彦君) ありがとうございます。 確かに100条委員会の文言につきましては、そういった不正についてというような文言はございません。しかし、やはり法的拘束力を持つ罰則規定を持つものである以上、そういった性質を持っているということは、これは全国の事例を見ましても、またさまざまな解説書を見ましても自明のことでございます。 ですから、今議員がおっしゃったことはもちろん理解した上で、そして透明性を、透明性といいますか信憑性というお話であるならば、そこにやはり何らかの不正があるのではないか、そういった疑いが持たれてこれを、100条を委員会立ち上げられたというふうに理解するのが自然ではないかなと私は思いますがいかがでしょうか。 それから、もう一点私が申し上げておりますのは、何もふたをしろとかそういうことではありません。私は一番最初に申し上げましたが、やる、審議をするのであれば徹底的に審議を尽くすべきですし、解明するのであればもちろん徹底すべきであるという私は立場です。その立場で、議員としてもこの1年半ぐらい程度ですけれども、議会において活動してきたつもりでおります。そういう意味から、やはり手順、順番をきちんと踏むべきではないかなと申し上げております。 所管事務調査等では調査し切れないとか、そこに不明な点がある、何らかの疑義があるということであるならばですけれども、またそういった中での議員説明会等で、全員協議会ですとか全体協議会等でも再三にわたって説明されてまいりました。その中で議論されてまいりました。その中においても、やはり不明である、そこには何らかの虚偽が含まれているのではないかということであるならばですけれども、そういったところをまだ尽くさない中で、100条委員会というのはいかがなものかということを申し上げましたがいかがでしょうか。          〔発言する者あり〕 ◆1番(鈴木雅彦君) 質問です。同じ質問ですが、再度の確認でございます。それをきちんと確認しない限りは、私も賛成か反対かについてはできないということで質問をさせていただいております。よろしくお願いいたします。 ○議長(佐藤修孝君) 阿部加代子議員。 ◆14番(阿部加代子君) 阿部加代子です。お答えを申し上げます。 まず、今まで受けてきた説明に対して疑いを持たれているからかということでございますけれども、疑いを持っているから100条を立ち上げるということではなく、きちっと理解できない、理解ができない部分があるということであります。理解ができる、できないというのは議員のそれぞれのお考えがあるかとは思いますけれども、今回100条ということで有志のメンバーでいろいろ話し合いをし、悩んできたところではありますけれども、やはり100条委員会という強制力を持たせた上の特別委員会を設置し、常任委員会とかではなく100条委員会として、しっかりと議会として説明を受けチェックをしていく、こういうことにしていきたいということで、今回の特別委員会の設置をお願いするものでございます。 ○議長(佐藤修孝君) 質疑を終結いたします。 お諮りいたします。ただいま議題となっております発議案第20号は、会議規則第38条第3項の規定により委員会の付託を省略したいと思いますが、これにご異議ありませんか。          〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(佐藤修孝君) ご異議なしと認めます。よって、委員会の付託を省略することに決しました。 ここで11時15分まで休憩をいたします。               午前11時 休憩---------------------------------------               午前11時15分 再開 ○議長(佐藤修孝君) 再開いたします。 討論ありませんか。12番千葉正文議員。 ◆12番(千葉正文君) 当議案に反対の立場で討論いたします。 議員の皆さんは100条委員会という印象をどう捉えておりますか。私は、100条委員会の立ち上げというのは、議会の最後の手段としてどうしても踏み切らなきゃならないときに、100条委員会の立ち上げということがあるものだと思います。その際は、もちろん議会はこれが最後だと、当局もこれをきちんと受けとめて、もしかすると当局が、市長が辞任するとか議会が解散するとか、そういう大きなものであるように思っておりました。 他市で行われる100条委員会を立ち上げた結果については、立ち上げて調査はしたけれども、結果的には何も証明できなかったという場合もありますけれども、きちんと証明された場合には、最後のかたきがあります。市長が、首長がやめていくとか、議会がもちろん解散する、そういう結果もございます。それだけの決意をもって今回のことが行われるのかといいますと、どこかそうじゃない部分がかなりあると思います。今回の件については、議員も市民もいろんな疑問点を抱えております。ぜひ調査すべきだと思う点については同じでありますけれども、別な手段でやるべきだと思います。 第1には、当局が第三者機関を立ち上げての調査を行うと言明しております。まずはそれを待つということが大事である。待つことも議会の意思であると思います。もしそれが市民も議会も満足な理解ができないのであれば、改めて特別委員会あるいは100条の特別委員会、いろんな手だてをその後に行うべきだと思います。今回の提案については反対いたします。 ○議長(佐藤修孝君) 4番佐藤洋議員。 ◆4番(佐藤洋君) 4番佐藤です。 私は今回のこの発議案第20号、賛成の立場で討論したいと思います。 まず、提出者に対するいろいろ質疑がございました。私も今回の100条委員会の目的、これはあくまでも今回の行政のあり方、ガバメント、そういう問題はなかったのか、背景はどういうものだったのか、さらにこの事業を進めるに当たっての体制はどうだったのか、そういうものを調査し、これからの奥州市の開かれた行政、さらには奥州市のまちづくりをどう進めるのか。大きい意味では、100条委員会の目的は、私はそういうふうに考えます。不正がどうのこうのではございません。 唯一、これは議会として、こういう調査をすることによって、市の適正な執行だったのか、さらには再発防止、これも調査の大きな目的だと考えます。ですから、あくまでもこれは議会として、議会にしかできない調査というふうに考えておりますし、私は、いろいろ個人的には6月の一般質問から今回の問題がございました。いろいろ7月の臨時議会、その間にも全協なりありました。提出者の話のように納得のできないところは多々あります。 ですから、これからの奥州市、これからの行政を考えた場合は、ここは事実をはっきりして、それからの行政の取り組みなり、そこまで100条委員会は調査していきたいというふうに考えているものでございます。 以上、この発議案に対する賛成意見でございます。 ○議長(佐藤修孝君) 16番小野寺隆夫議員。 ◆16番(小野寺隆夫君) 16番小野寺です。 私は、本発議案について反対の立場で討論いたします。 まず、先日は決算特別委員会において、平成26年度一般会計決算を賛成多数で認定したところであります。本発議案は、26年度において、太陽光発電の事業計画に係る疑念があるとして発議されたものです。議長を除く議員全員による特別委員会において平成26年度の決算を認定しておいて、同年度内に係る事業に疑念があるとして、しかも100条委員会の設置を求める発議を提出することは、奥州市議会の意思決定のあり方として全く矛盾するものであります。 この問題に対して、市としても外部による検証チームの設置を考えているとしているにもかかわらず、議会が真相究明の名のもと100条委員会を設置するとなれば、もはや内部であれ外部であれ、市当局には信頼できる調査は期待できないとする議会の意思表示であります。 よって、外部による検証は意味をなさなくなりましょう。 市民の間からは、議会の調査能力を発揮すべきとの声もあることも承知しておりますが、決してこの声を葬り去ろうとするものではありません。伝家の宝刀とまでいわれる議会の調査権を行使するとなれば、まずは市側が外部の検証をしていこうとする姿勢を評価し、その結果について疑義をただし、明らかに疑念がありと判断してからでも遅くはないと思います。今議会に求められているのは議会の冷静さであると思います。現時点では疑義がありと判断するものはなく、想像の範囲において軽々に100条委員会を設置することには反対であります。 よって、本発議案には反対するものであります。 ○議長(佐藤修孝君) 22番今野裕文議員。 ◆22番(今野裕文君) 今野裕文です。 発議案第20号、奥州万年の森における太陽光発電事業の調査に関する決議案について賛成をいたします。 理由は3つほどあります。 1つは、部長、市長が3月末まで事実を知らないという話を議会で明言をされております。私は、この明言が許されるのかどうか、極めて疑問に感じております。 2点目は、プロポーザルにかかわる評価明細について、年が明けてからずっと公表するよう要求してまいりました。担当課は一旦公表すると言いましたが、それ以来公表された事実はなく、なおかつ本議会では公表しないと明言されております。こういう姿勢は許されないのではないかと私は思います。 3点目は、さきの臨時会は、この万年の森を主要な議題として議案が提案をされました。その議案を撤回したにもかかわらず、以後これにかかわるものについては、議会の議を経ないで処理をしようとしております。こういう進め方は大きな問題があるというふうに思います。 こういう点で、100条委員会を設置して問題の所在について明確にすべきだと考えますので、賛成をいたします。 ○議長(佐藤修孝君) 討論を終結いたします。 これより採決いたします。本案は原案のとおり決することに賛成の方の起立を求めます。          〔賛成者起立〕 ○議長(佐藤修孝君) 起立多数であります。よって、発議案第20号は原案のとおり可決されました。 お諮りいたします。ただいま設置されました奥州万年の森における太陽光発電事業に関する調査特別委員会の委員の定数は26人とし、その委員は議長を除く議員全員とすることにご異議ありませんか。          〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(佐藤修孝君) ご異議なしと認めます。よって、そのように決しました。 なお、ただいま設置されました奥州万年の森における太陽光発電事業に関する調査特別委員会の正副委員長互選等のための会議は、本日後刻開催されますようお願いいたします。--------------------------------------- ○議長(佐藤修孝君) 日程第3、発議案第21号、「国際平和支援法」及び「平和安全法制整備法」の強行採決に抗議する意見書を議題といたします。 議案の朗読を省略し、直ちに提出者の説明を求めます。22番今野裕文議員。          〔22番今野裕文君登壇〕 ◆22番(今野裕文君) 22番今野です。 発議案第21号、「国際平和支援法」及び「平和安全法制整備法」の強行採決に抗議する意見書についてでありますが、当意見書は、「国際平和支援法」及び「平和安全法制整備法」の強行採決に抗議する意見書を国に対して提出しようとするものであります。 内容につきましては、案文を読み上げて提案にかえさせていただきます。「国際平和支援法」及び「平和安全法制整備法」の強行採決に抗議する意見書 政府は昨年7月1日の臨時閣議で集団的自衛権の行使容認を決定し、これに基づき「国際平和支援法」及び「平和安全法制整備法」を国会に提出され審議が続けられてきました。戦後最長の会期延長をし審議をしてもなお、政府は、14日の参院安保法制特別委員会で、「法案について、残念ながらまだ支持が広がっていないのは事実だ」と認めざるを得ませんでした。 参議院での審議も111回の審議中断するなど法案の説明に窮するなか、参議院安保法制特別委員会の採決が強行されました。しかし、その会議録(未定稿)には「発言する者多く、議場騒然、聴取不能」としか記されていません。 日本のあり方を大きく決める法律であり、参議院の審議を経てもなお国民の6割以上が今国会での成立に反対し、「憲法違反」の法案を、地方公聴会を開いた翌日に強行採決し、参議院本会議に提案したことは、言語道断の暴挙と言わざるを得ず、抗議するものです。 以上、地方自治法第99条の規定に基づき意見書を提出します。 ということで、このような意見書を提案しようとするものであります。 提出先は衆議院議長、参議院議長、内閣総理大臣、防衛大臣であります。 何とぞ慎重審議の上、ご議決いただきたいと思います。 ○議長(佐藤修孝君) これより質疑に入ります。14番阿部加代子議員。 ◆14番(阿部加代子君) 14番阿部加代子です。 今回の意見書の提出期限があったために、意見書の文案の中でございますけれども、参議院本会議に提案したというふうに提訴されましたけれども、ことは言語道断の暴挙と言わざるを得ず抗議するものですというふうにありますけれども、参議院本会議にはもう提出をされて、19日の未明にこの法案は可決、成立をされております。 ですので、きちっと成立をされてしまったということもありますので、なぜ今の時期にこの意見書を出されるのかお伺いをいたします。 ○議長(佐藤修孝君) 今野裕文議員。 ◆22番(今野裕文君) 理由は2つあります。 1つは、本議会で意見書を出すためには、18日の午後5時15分までに案文を議会事務局に対して提出をしなければならない。それ以降は休日が続きましたので、その時点での文案にせざるを得なかったということであります。見込みで書くことは控えました。 2つ目は、昨日か本日提案をして、議会運営委員会で全会一致でご承認いただければ改めて別の文案で出すことはできましたが、そのことについてはめどが立たないというふうに判断をいたしましたので、こういう文案で18日に出させていただきました。 ○議長(佐藤修孝君) 阿部加代子議員。 ◆14番(阿部加代子君) 14番阿部加代子です。 そうであれば、文章を精査されて次回の定例会、本会議の場でもよかったのではないかというふうに考えますけれども、急がれる理由をお伺いいたします。 ○議長(佐藤修孝君) 今野裕文議員。 ◆22番(今野裕文君) 次回の議会という考え方は、私としては想定をしませんでした。12月議会では余りにも遅過ぎるというふうに思っております。これは提案者の個人的な考えであります。 ○議長(佐藤修孝君) 質疑を終結いたします。 お諮りいたします。ただいま議題となっております発議案第21号は、会議規則第38条第3項の規定により委員会の付託を省略したいと思いますが、これにご異議ありませんか。          〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(佐藤修孝君) ご異議なしと認めます。よって、委員会の付託を省略することに決しました。 討論ありませんか。9番飯坂一也議員。 ◆9番(飯坂一也君) 今回の意見書に反対の立場で討論いたします。 今回の法整備に関しまして、衆議院では116時間、参議院でも100時間を超える審議を行ったところです。安全保障関連の法律としては、最長の審議時間を費やしています。野党との間でも幅広い合意形成に努め、国会の関与を強めることなどについて、野党3党の合意も得たところです。十分に審議をした上での採決であると捉えています。 政策研究大学院大学の白石学長は、安保環境が極めて急速に変化しており、具体的議論をし、法制度を整備しないと対応できないというところに既に来ていると、法整備を急ぐことを訴えています。日々変化する国際情勢に見合った法整備を目指すべきと考えます。国連平和維持活動、PKO協力法は地道に実績を積み重ね、その活動が国民に知られることで理解が広がりました。今回についても、あくまでも平和を守るための法整備であります。 以上の理由から、今回の意見書について反対いたします。 ○議長(佐藤修孝君) 17番菅原明議員。 ◆17番(菅原明君) 私は、「国際平和支援法」及び「平和安全法制整備法」の強行採決に抗議する意見書に賛成の立場で討論いたします。 この法案につきましては、今反対されたお話の中には、審議が衆議院で100時間以上、参議院でも100時間以上審議されているというお話をされておりますけれども、審議をされていることはされていますけれども、それでは国民が審議された内容をどれだけ本当にこれを通すべきだという気持ちでいるかと言いますと、国民の6割以上がまだ説明が行き届いていない、性急だという声が多く出ているのも事実であります。 それから、何よりもこの法案は、学者の皆さんからの声も多く出ているわけなんですけれども、これは憲法に違反している、違憲であるという声がもう8割以上の有識者の皆さんが話している内容でもあります。 そういうことで、このこれから日本を左右するようなこの法案をもっともっと審議して、本当に納得できるような状況での決定ならばともかく、本当にまだまだ納得も何もいかないという声が多い中での決定でございますので、この議会にこの意見書を採択していただきまして、決定とはいえ、これからまだまだ法案の内容がこれから国民に示されていくわけですけれども、その意味を持ちましても、この法案については意見書を提出するべきと考えて賛成の討論といたします。 ○議長(佐藤修孝君) 14番阿部加代子議員。 ◆14番(阿部加代子君) 14番阿部加代子です。 私は、ただいま議題となっております発議案21号に反対の立場で討論いたします。 国民の生命と安全を守るために隙間ない安全保障体制をつくる平和安全法制の関連法案が19日の未明、本会議で自民、公明与党両党と日本を元気にする会、次世代の党、新党改革の野党3党など賛成多数により可決成立いたしました。 意見書に、集団的自衛権の行使を容認を決定しとありますが、昨年7月の閣議の中には一言も集団的自衛権の行使を容認するなどとの言葉は出てきません。なので、集団的自衛権の行使を決定し、これに基づきと提出されたとは事実とは違います。閣議決定では自衛の措置の新3要件を定め、自衛隊の武力行使が防衛の範囲内になるよう厳格な歯どめをかけました。採決が強行されたとありますが、衆参あわせて216時間の審議を行い、安全保障関連の法案では過去最高の審議時間となりました。特に参議院では集中審議を6回行い、衆議院の4回を上回っております。中央公聴会、地方公聴会も行われ、野党3党と政党間合意を交わし、採決の機は熟しておりました。憲法違反の法案との批判も当てはまりません。 憲法9条は、自国防衛の自衛の措置だけを認め、専ら他国防衛を目的とした集団的自衛権の行使は禁じております。この政府解釈の論理の根幹は変わりません。今回他国への武力行使であっても、日本が武力攻撃を受けたと同様の被害が及ぶことが明らかな場合を存立危機事態と定め、自衛の措置を認めましたが、これは自衛の範囲内であり、憲法違反の集団的自衛権の行使を認めたとの批判は的外れであります。厳しさを増す安全保障環境の中で、外交努力を尽くすことが大前提に憲法の枠内でどこまで自衛の措置が可能なのか、隙間のない防衛体制を築くために日米防衛協力の信頼性を強化し、抑制を向上させ、紛争を未然に防止し、国民の命と平和の暮らしを守っていくことが今回の法整備の目的です。 以上の理由で反対討論といたします。 ○議長(佐藤修孝君) 27番及川善男議員。 ◆27番(及川善男君) 私は、本発議案に賛成の立場で討論をいたします。 先ほども17番議員が賛成討論で申し上げましたように、今回の関連する安保関連法案については、これは与党がどのように言おうとも、国民に対して十分な説明がなっていない、理解がされていないということは、どのような世論調査を見ても明らかであります。また、この法案が憲法に反する、立憲主義に反する、そういうやり方で提案されてきているということもそのとおりであります。 そういった趣旨からして、このような法案については、私はやるべきではないというふうに考えております。 また、瀬戸内寂聴さんを初め多くの識者は、戦争によい戦争も悪い戦争もないと、戦後70年のこの節目の年に、このように二度と再び海外で日本の自衛隊が戦争をする、このような法律は絶対に許すべきではないと言われているように、こうした日本の忌まわしい教訓を考えれば、このような法案を強行採決でもって押し通すというような与党のやり方については、絶対容認できないと考えます。 そうした立場から、これに抗議する本発議案については賛成であります。 ○議長(佐藤修孝君) 討論を終結いたします。 これより採決いたします。本案は原案のとおり決することに賛成の方の起立を求めます。          〔賛成者起立〕 ○議長(佐藤修孝君) 起立多数であります。よって、発議案第21号は原案のとおり可決されました。--------------------------------------- ○議長(佐藤修孝君) 日程第4、報告第6号、自動車損傷事故に係る損害賠償事件に関する専決処分の報告を行います。 提出者の説明を求めます。小沢市長。 ◎市長(小沢昌記君) 報告第6号、自動車損傷事故に係る損害賠償事件に関する専決処分の報告についてを副市長からご説明申し上げますので、ご了承を願います。 ○議長(佐藤修孝君) 江口副市長。 ◎副市長(江口友之君) 報告第6号、自動車損傷事故に係る損害賠償事件に関する専決処分の報告についてご説明申し上げます。 平成27年6月26日午前4時55分ごろ、水沢区真城字高根地内の市道において自動車損傷事故が発生いたしました。この事故は、消防団員が運転する小型動力ポンプ積載車が市道高根本線を走行中、民有地から市道に進入してきた相手方の原動機付自転車と接触し、双方の車両を損傷させたものであります。 相手方との協議の結果、市と相手方の過失割合を20対80とし、市は相手方に対し車両損害額、7万5,059円のうち、1万5,011円を支払い、相手方は市に対し車両損害額、11万3,292円のうち、9万633円を支払うことで示談が調い、地方自治法第180条第1項の規定に基づき専決処分をいたしましたので、同条第2項の規定によりご報告を申し上げるものであります。 なお、事故の防止につきましては、さらに細心の注意を払うよう意識喚起し、車両の運転の安全管理に万全を期してまいります。 ○議長(佐藤修孝君) ただいまの報告に対し質問ありませんか。14番阿部加代子議員。 ◆14番(阿部加代子君) 14番阿部加代子です。 今回の事故でございますけれども、消防団の方が運転をする小型動力ポンプ積載車が走行中にぶつかったということでございますけれども、こういう緊急車両の運転に関しまして、なかなか講習を受けるというような機会がないというふうに考えます。 そこで、何かの機会にこういう緊急車両、特にも安全に運転をしていただいているとは思います。けれども、何が起こるかわからないということもありますし、ふだん乗る車とは違うということもありますので、今後これらの緊急車両等の運転に関して特別講習会等とられるつもりはないのかどうか。また、こういう講習会を企画してみられてはいかがかというふうに思いますがどうでしょうか、お伺いいたします。 ○議長(佐藤修孝君) 佐藤市民環境部長。 ◎市民環境部長(佐藤守男君) ただいまの質問にお答え申し上げます。 消防団が運転する車両につきましては、実は、団のほうで毎年車両の運転に関しましては適正な運転ができるように先輩の団員から後輩の団員にということで、操作方法については訓練をいたしているところでございます。 なお、今回の件に関しましては、早朝だったんですけれどももう明るくなった時点でございまして、十分注意はしていたんですけれどもどうしても突然出られてしまったということで、避けようとしたんですけれども避け切れなかったという部分があったということでございました。 いずれご指摘いただきましたように、こういった事故が起きないように今後なお一層そういった講習を徹底するような形では進めてまいりたいというふうに考えております。 以上でございます。 ○議長(佐藤修孝君) 質問を終結いたします。 以上をもって報告第6号を終わります。--------------------------------------- ○議長(佐藤修孝君) 日程第5、報告第7号、自動車損傷事故に係る和解に関する専決処分の報告を行います。 提出者の説明を求めます。小沢市長。 ◎市長(小沢昌記君) 報告第7号、自動車損傷事故に係る和解に関する専決処分の報告についてを副市長からご説明申し上げますので、ご了承を願います。 ○議長(佐藤修孝君) 江口副市長。 ◎副市長(江口友之君) 報告第7号、自動車損傷事故に係る和解に関する専決処分の報告についてご説明申し上げます。 平成27年7月24日午後4時25分ごろ、江刺区八日町一丁目地内の市道で自動車損傷事故が発生いたしました。この事故は、財務部納税課の職員が運転する公用車が市道南八日市新地野線の交差点を左折したところ、対向車線を走行し、交差点で右折してきた相手方車両が公用車の右側後方に衝突し、公用車を損傷したものであります。 相手方との協議の結果、市と相手方の過失割合を20対80とし、相手方は市に対し車両損害額、16万9,452円のうち、13万5,561円を支払い、相手方の車両は修理を必要としないため、市は相手方に対し賠償の義務を負わないことで示談が調い、地方自治法第180条第1項の規定に基づき専決処分をいたしましたので、同条第2項の規定によりご報告申し上げるものであります。 なお、事故の防止につきましては、さらに細心の注意を払うよう意識喚起し、車両の運転の安全管理に万全を期してまいります。 ○議長(佐藤修孝君) ただいまの報告に対し質問ありませんか。          〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(佐藤修孝君) 質問なしと認めます。 以上をもって報告第7号を終わります。--------------------------------------- ○議長(佐藤修孝君) 日程第6、議案第41号、奥州市立保育所等における特別保育の実施に関する条例の一部改正についてを議題といたします。 提出者の議案の朗読を省略し、直ちに提出者の説明を求めます。小沢市長。 ◎市長(小沢昌記君) 議案第41号、奥州市立保育所等における特別保育の実施に関する条例の一部改正についてを副市長からご説明申し上げますので、ご了承を願います。 ○議長(佐藤修孝君) 江口副市長。 ◎副市長(江口友之君) 議案第41号、奥州市立保育所等における特別保育の実施に関する条例の一部改正についてご説明を申し上げます。 この改正は、病後児保育事業について、現在市内に住所を有する児童を対象としておりますが、住民の生活範囲の広域化に鑑み、事業実施スペースを有する奥州市総合水沢病院を利用する患者全体を事業の対象とするため、本条例の一部を改正しようとするものであります。 改正の主な内容ですが、病後児保育事業の対象児に関する住所要件を廃止したこと及び市外に住所を有する対象児童が事業を利用した場合の保育料について規定したものであります。 なお、この条例の施行期日は公布の日とするものであります。 以上で議案の説明を終わります。 何とぞ慎重ご審議の上、提案のとおりご議決くださいますようお願い申し上げます。 ○議長(佐藤修孝君) これより質疑に入ります。14番阿部加代子議員。 ◆14番(阿部加代子君) 14番阿部加代子です。 今回の決定につきましては、水沢病院におけます病後児保育の実施というところで、広域の方々、奥州市外の方々にもご利用いただけるということになるわけですけれども、さらに今後ということで広域連携を生かしながら、北上、金ケ崎町さんとも連携をとりながら、安心して子育てができる環境づくりということをぜひこれをきっかけに取り組んでいただければというふうに思います。特にも広域連携というところで、奥州市の市民も安心して、例えば北上、金ケ崎においても、安心な保育を可能にするようなことも今後対応していただければと思いますけれどもいかがでしょうか。 ○議長(佐藤修孝君) 小沢市長。 ◎市長(小沢昌記君) まずは、病院の持つ意義というものを考え直しまして、市民にかかわらず求めに応じて体制をつくる、それも欠落した部分があったわけでありますが、それを是正する形で今回条例改正をお願いしたところであります。 14番議員のお話の部分につきましては、さきにご議決をいただきました広域の定住自立圏の中で、より広域に住まわれる皆さんにとっても、どこに住まわっておられてもというか、広域の範囲になりますけれども、その部分のところでどのような対応ができるのか、このことについては協議議題にしながら、あるべき姿を求めてまいりたいと思います。 ○議長(佐藤修孝君) 質疑を終結いたします。 お諮りいたします。ただいま議題となっております議案第41号は、会議規則第38条第3項の規定により委員会の付託を省略したいと思いますが、これにご異議ありませんか。          〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(佐藤修孝君) ご異議なしと認めます。よって、委員会の付託を省略することに決しました。 討論ありませんか。          〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(佐藤修孝君) 討論なしと認めます。 これより採決いたします。本案は原案のとおり決することにご異議ありませんか。          〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(佐藤修孝君) ご異議なしと認めます。よって、議案第41号は原案のとおり可決されました。--------------------------------------- ○議長(佐藤修孝君) 日程第7、議案第42号、胆沢中学校校舎新築建築工事及び胆沢中学校校舎新築外構工事の請負契約の締結に関し議決を求めることについてを議題といたします。 提出者の議案の朗読を省略し、直ちに提出者の説明を求めます。小沢市長。 ◎市長(小沢昌記君) 議案第42号、胆沢中学校校舎新築建築工事及び胆沢中学校校舎新築外構工事の請負契約の締結に関し議決を求めることについてを副市長からご説明申し上げますので、ご了承を願います。 ○議長(佐藤修孝君) 江口副市長。 ◎副市長(江口友之君) 議案第42号、胆沢中学校校舎新築建築工事及び胆沢中学校校舎新築外構工事の請負契約の締結に関し議決を求めることについてご説明申し上げます。 これら2件の工事は、新市建設計画に基づいて行う中学校統合校舎整備事業の一環として実施するものであります。校舎新築建築工事及び校舎周りの外構工事は、校舎周辺の排水及びますの調整等を要するため密接に関連しており、一体的に施工する必要があります。 また、工事の円滑化、効率化及びふぐあいが生じた場合の責任の所在を明確にする意味でも、1つの工事とすることが望ましいものであります。 しかしながら、校舎の完成後に備品等の搬入が必要であることから、平成29年4月の開校に間に合わせるために、建築工事は同年1月20日までの完成が求められますが、外構工事は建築工事の施工状況を考慮しながら施工する必要があり、同年3月24日までの完成を想定しています。建築工事と外構工事とを1つの工事として契約した場合、校舎が完成しても、外構工事が完成するまで工事の完成検査を受けることができず、校舎内の備品搬入等におくれが生じ、開校に間に合わない事態が想定されます。予定通りの開校とするため、建築工事と外構工事とに工事を分け、おのおの適正な工期を設定し、合併入札としたものであります。合併入札の場合、予定価格は複数の工事をまとめて設定することから、2件あわせての審議をお願いいたします。 次に、工事の概要についてご説明いたします。 校舎の床面積は6,520平方メートル、鉄筋コンクリートづくり一部鉄骨づくり2階建てで、特別支援教室を含めた一般教室15室、図書室を初めとする特別教室16室、その他管理諸室等を整備し、あわせて校舎周りの外構も一体的に施工するものであります。 工事の発注につきましては、大規模な工事でありますことから、奥州市工事請負業者資格審査委員会で選定しました奥州市営建設工事請負資格者名簿の建築一式工事のA級業者2者とB級業者1者による共同企業体3者を指名し、去る9月3日に入札を執行しましたところ、千葉建設株式会社、板谷建設株式会社、株式会社佐藤建設特定共同企業体が落札しましたので、建築工事については契約金額13億2,243万7,320円で、外構工事については契約金額5,348万2,680円で請負契約を締結しようとするものであります。 なお、本工事の入札前に市に談合情報が寄せられましたが、奥州市市営建設工事等適正化調査委員会による関係業者からの事情聴取や工事費内訳等の入念な確認等の調査を尽くした結果、談合の事実が認められなかったため、提案のとおり契約を締結しようとするものであります。 以上で議案の説明を終わります。 何とぞ慎重ご審議の上、提案のとおりご議決くださいますようお願い申し上げます。 ○議長(佐藤修孝君) これより質疑に入ります。27番及川善男議員。 ◆27番(及川善男君) 何点かお伺いをいたします。 今提案理由の中でも説明がありましたが、本件については、談合情報があったということであります。これらについては、この間議会の全員協議会などにおきまして詳しく説明を受けてきたところでありますが、ここは本会議でありますので改めてお伺いをいたします。 まず1つは、談合情報と今回の落札業者はどのような状況なのかお伺いをいたします。違う業者か同一業者かお伺いをいたします。 それから、先ほど副市長のご説明にもありましたが、今回の談合情報を受けてそれぞれ対応されてきたということですが、その内容について改めてお伺いをいたします。 3点目といたしまして、本来こういう談合情報等があった場合、設計等の一部組み直し等を行いながらやるべきものではなかったかと思うんですが、そのような措置が行われなかったのはなぜなのかお伺いをいたします。 ○議長(佐藤修孝君) 佐々木財務部長。 ◎財務部長(佐々木仁君) それでは、まず1点目の今回の落札業者と談合情報の関係ということでございますけれども、これはさきの議員説明会でもご説明をいたしました。それで、市の情報公開条例においては、公にすることにより当該法人とまたは当該個人の権利、競争上の地位、その他正当な利益を害するおそれがあるものは非開示とするということがありまして、これに基づきまして、今回の落札業者と談合情報の関係は申し上げかねるというものでございます。 それから、どういった対策をしたかということでございますけれども、これは、談合情報は8月26日にファクスで受信をいたしております。それで、当初翌日が入札予定日ということもありまして、直ちに市の市営建設工事等適正化調査委員会を開きまして対策を協議いたしました。それで、まず入札は当面延期するということで、予備指名をした15者から情報を聴取するということにいたしました。 それで、本来8月27日の入札でしたけれども、その日に調査委員会によりまして、15者から事情を聴取したというものでございます。その結果、特に談合の事実を確認するような証言とか、そういったものは得られませんでした。それで、その後第2回委員会を開催しております。それで、延期した入札については、後日改めてやるという、入札を執行するということにしまして、その際は直ちに落札者を決定せず、工事の内訳書等を入念に確認するために、入札結果は一時保留するということで入札を実施するということにしております。 それで、次8月31日ですが、全業者から入札に対する誓約書を市に提出していただいております。そして、第3回の委員会を実施いたしまして、市長の決裁により入札日を決定いたしました。それで、9月3日に入札を執行するということを決定しております。そして、9月3日入札を執行して、直ちに第4回の委員会を開催して、内容をさらに精査する必要があるということを決定しております。 そして、翌日9月4日でございますけれども、第5回委員会を開催いたしました。それで、さらに調査が必要だということで、積算方法の聞き取りを調査するということで実施をするということにしております。そして、9月7日、3つの企業体から聞き取り調査を実施いたしております。 その後、直ちに第6回委員会を開催しております。その結果、談合が明らかであるとの証拠や証言はなかったというものでございます。入札が適正な手続で執行し落札された以上、その業者と契約を締結しないという合理的理由はないということで、一旦保留しておりました入札については、落札を決定したというものでございます。その後市長決裁を経て、最終的に決定したというものでございます。 それから、設計の見直しをしなかったかということでございますけれども、これにつきましては、談合の事実は確認できなかったということでございますので、そのまま実施したというものでございます ○議長(佐藤修孝君) 27番及川善男議員。 ◆27番(及川善男君) 談合の事実は確認できなかったと。いろいろ精査し、関係業者からの聞き取りも行ってそういう事実がなかったというんであれば、私は、談合情報の内容について公表しても何ら支障はないと思うんですが、落札業者と談合で寄せられた関係について、公表できない理由というのをもう少しわかりやすく話ししてください。何ら不利益がないんじゃないですかと思いますがいかがでしょうか。 それから、2点目、一般的にこういう情報があった場合は、設計の組み直しをして、そして再度入札を実施するというのは、本来さまざまな市民からの疑惑を回避する上でも大事なことではないかと思うんですが、今後のこともありますのでそういうふうには考えられないのですか、お伺いします。 ○議長(佐藤修孝君) 佐々木財務部長。 ◎財務部長(佐々木仁君) 談合情報と落札業者の関係ということでございますけれども、先ほど申しました情報公開条例に基づいて公表しないということでございます。どうしても、どうしてもといいますか、確かに市としては、談合情報は確認されなかったわけですけれども、市民の間で談合情報が出た事実で、落札した業者が、何といいますか、おかしな目で見られるということもあるということで、公開条例では、そういったものについては非開示としているというものでございますので、それによって風評被害とか、そういった正しくない目で業者が見られることを防ぐということで、公表はしないというものでございます。 それから、設計の見直しに関しましては、設計の間違いとかそういったものではございませんので、確かに適正な設計で、適正な、何といいますか、いずれ設計については、今後ともこちらに不備があるものとか設計の間違いとか、そういったものであれば再度設計の見直しが必要だと思いますけれども、そういったものではございませんので、現在のところは見直しの考えはございません。 ○議長(佐藤修孝君) 27番及川善男議員。 ◆27番(及川善男君) 最後なんですが、談合の内容と落札業者の関係も公表しない、あるいはそういう談合情報等あった場合も、今後も設計の組み直し等を行いながら、いわゆる市民に疑惑を持たれないような行政運営をするという考えもないということであれば、私はかえって市民に疑惑を招くんではないかなと思うんですが。談合情報は、もう全く皆無のことについて指摘が当たらないというのであれば、私は、公然と公表して市民の理解を得るほうが行政にとってはいいんではないかと思うんですが、そういう立場には今後も立たないのですか。その点、最後にお伺いして終わります。 ○議長(佐藤修孝君) 佐々木財務部長。 ◎財務部長(佐々木仁君) 談合情報につきましては、調査の結果、その事実は確認できなかったというものでございますので、それに対して設計を変えるとか公表するとか、業者の不利益になるようなことは避けたいという思いで公表はしないというものでございます。 ○議長(佐藤修孝君) 議案第42号に対する質疑は午後行うこととし、午後1時10分まで休憩をいたします。               午後0時9分 休憩---------------------------------------               午後1時10分 再開 ○議長(佐藤修孝君) 再開いたします。 休憩前に引き続き、議案第42号、胆沢中学校校舎新築建築工事及び胆沢中学校校舎新築外構工事の請負契約の締結に関し議決を求めることについての質疑から始めます。11番佐藤郁夫議員。 ◆11番(佐藤郁夫君) 11番佐藤です。 数点お伺いをいたします。 さきの議員説明会において、いわゆる談合情報があった際に検証して、なかったということになったわけですが、公正取引委員会に報告をする規則だかあるということで、したということをお伺いいたしましたが、公正取引委員会に報告した日にち、それから内容、それからその結果、公正取引委員会から場合によっては何か回答があるとか、そういうことがあるかもしれないというふうな説明だったと記憶していますが、その3点についてお伺いいたします。 ○議長(佐藤修孝君) 佐々木財務部長。
    ◎財務部長(佐々木仁君) 公正取引委員会への報告につきましては、さきの議員説明会でもお話ししました。それで、いずれ内部の規則によりまして、市営建設工事等入札談合情報対応処理基準によりまして、談合情報があったものについては報告するということでございます。 それで、さきの18日の議員説明会の際には決裁して報告すると申し上げておりましたけれども、さきの議員説明会では決裁中だというようなお話をしましたけれども、申しわけございません、誤りでございまして、前日、17日に報告をしているものでございます。 それで、内容につきましては、業者からの聞き取り内容であるとか入札書の内訳書であるとか、そういったものを資料として提出しています。それで、結果につきましては、この報告によりまして、公正取引委員会でどのように判断するかはまだ決まっておりません。調査する場合もあるし、しない場合もあるということで、仮に調査するとなった場合に、最終的な結論が出るには1年ぐらいかかるというような話も伺っているところでございます。 以上です。 ○議長(佐藤修孝君) 11番佐藤郁夫議員。 ◆11番(佐藤郁夫君) 2点ですが、この基準というのは公正取引委員会ですから、談合情報に係る案件ということになるわけです。資料としてちょっと基準を後で私のほうにください。よろしいでしょうか。 それから、内容については、内訳とかその内容だということですが、そのことによって、いわゆる報告だということですから、何らこのきょう議案として係っていますが、いわゆる工事の契約、それから議決は、このことにかかわって例えばやってもいいという見解に立つわけですね。そのことをお聞きしておきたいと思います。 ○議長(佐藤修孝君) 佐々木財務部長。 ◎財務部長(佐々木仁君) 契約につきましては、本日議決をいただいた際には正式契約に移行するというものでございます。 ○議長(佐藤修孝君) 11番佐藤郁夫議員。 ◆11番(佐藤郁夫君) いや、そのとおりだと思いますが、1回係っていますが、この公正取引委員会に報告したからこれ以降延ばさねばならないとか、そういうことはないのですねということでお聞きしたつもりでした。 ○議長(佐藤修孝君) 佐々木財務部長。 ◎財務部長(佐々木仁君) 談合情報に対する結論とかまだ出ていないものですので、通常の入札執行ということで……          〔発言する者あり〕 ◎財務部長(佐々木仁君) 調査の結果、市のほうでは談合情報はないということの結論が出ておりますので、契約が制約されるというものではございません。 ○議長(佐藤修孝君) 2番千葉敦議員。 ◆2番(千葉敦君) 2番千葉敦です。 談合情報の際に、どのような組み合わせで業者間で入札をされようとしていたかはちょっとわかりませんけれども、再入札の際に、JVの組み合わせを変えるように申し入れとか、そのようなことはやられたのかどうかお伺いします。 ○議長(佐藤修孝君) 佐々木財務部長。 ◎財務部長(佐々木仁君) JVの組み合わせにつきましては、建築工事はA級9者を指名しました。そのうちA級からは2者、そしてB級6者を指名して、そのうちから1者、合計3者のJVを組んでほしいということで指名をしております。 それで、談合情報がありましたけれども、それについては事実があったかどうかを確認したというもので、新たなJVの組み合わせを変えるとか、そういったことはしておりません。 以上でございます。 ○議長(佐藤修孝君) 2番千葉敦議員。 ◆2番(千葉敦君) 合計15者ですけれども、当然入札に参加していない、参加しない業者もあるかとは思うんですけれども、やはり新たなさらに組み合わせができて応札する組数がふえるということも現実に可能なのかどうか、15者の中であればオーケーなのかどうかお伺いします。 ○議長(佐藤修孝君) 佐々木財務部長。 ◎財務部長(佐々木仁君) 建築工事につきましては、先ほど申し上げましたとおりA級、B級全業者にJVを組めますと、その中で組んでくださいということで指名をしまして、実際にJVとして上がってきたのが3JVでございます。ですので、その後に、談合情報があった後に新たに業者間で組めたというような場合であっても、それはあり得ないんですけれども、いずれ3JVの入札参加ということは変わりございません。 ○議長(佐藤修孝君) 千葉敦議員。 ◆2番(千葉敦君) 合計3JVで9者、15者のうち9者ですから、まだJVを組んでいない業者が6者ほどあるわけですから、新たに組むことも可能かとは思うんですが、技術的なこととか、私は詳しいことはわかりませんので、専門がいろいろあると思うので、A級、B級とあるから組めないということなのかどうかわかりませんけれども、もし組んだ場合は参加できるということなのですか。できますか。 ○議長(佐藤修孝君) 佐々木財務部長。 ◎財務部長(佐々木仁君) A級、B級全者にJVの予備指名をしまして、それでJVとして組めたという企業体が3グループできたというもので、3グループに対して入札の指名をしておりますので、その後にグループが仮にできたとしても、入札には参加できないというものでございます。 ○議長(佐藤修孝君) 14番阿部加代子議員。 ◆14番(阿部加代子君) 14番阿部加代子です。 まず、今回通報が寄せられたということで、市のほうでどのような確認事項を行い、調査事項を行いながら透明性を高めていくかというところだったというふうに思います。 そこで、調査の一環として行われました工事の内訳書の確認作業でございますけれども、例えば奥州市の見積もりを100とした場合、入札に応じられた3者、JV3者がどうだったのか、パーセンテージはどうだったのかという、例えば工程ごとにこの見積もりがどうだったのかというような細かい点まで内訳書の確認をされたのかどうか、その点についてお伺いをいたします。 それから、この工事の落札率も95.7%ということで大変高い、100%に近いと言ってもいいようなくらいの落札率になっております。奥州市において、入札のあり方についてやはり検討が必要ではないかというふうに思います。こういう大きな金額でありますので、やはり入札のあり方につきましては、改革が必要ではないかというふうに思います。透明性、公平性をどう担保するのかというところで、今までの指名競争入札のあり方、見直すべきではないかというふうに思いますけれども、その点についてお伺いをいたします。 それから、この中学校の工事についてですけれども、設計と施工工事、工事が別々に行われて管理をされるのか、設計をされたところと施工されるところが別々で、しっかり工事監理、監理でも監理と管理があるわけですけれども、内訳についてどのようになっているのかお伺いをいたします。 ○議長(佐藤修孝君) 佐々木財務部長。 ◎財務部長(佐々木仁君) それでは、3点目の監理のあり方については教育委員会のほうから答弁いたします。 では最初の1点目、市の設計額を100とした場合の他の入札書について、確認したのかということでございますけれども、これは細部にわたって項目ごとにそれぞれチェックをいたしまして、不審な点は見当たらなかったというものでございます。 それから、落札率が大変高いということで、入札のあり方、入札制度を検討してみてはということでございますけれども、確かに現在市内業者優先ということで指名競争入札を中心に行っているわけでございますけれども、これを一般競争入札にしてはどうかというようなこともあります。 ただ、市内の経済を考えると、市内の業者が落札して、市のお金が市内で回るようなシステムということで、他の市町村においても、そういった形で一般入札という形をとっている他市、結構多いんですけれども、条件付一般競争入札ということで、本社が市内にあることというようなのが、そういうやり方が多いようでございます。 ということで、奥州市で行っております指名競争入札も、実質的に内容には変わりはないということで、だからこのまま指名競争入札を続けていいかというのはありますけれども、今の段階では指名競争入札を継続していきますし、同時によりよい、市にとっても業界にとってもよりよい入札の仕方については、研究していきたいというふうに考えております。 ○議長(佐藤修孝君) 及川教育総務課長。 ◎教育委員会教育総務課長(及川健君) 設計と施工の管理の仕方についてお答えをいたします。 通常の小さい工事であれば、例えば市のほうで設計をして、または施工業者との間で調整をしながら進めてくるわけですけれども、今回の工事のように設計業者のほうに実施設計をお願いしているような工事につきましては、実際の施工業者の施工が適切に行われているかということを実際の設計をしている業者のほうに管理をしていただきます。今回の校舎の建設工事であれば、月2回程度の工程会議というのをもちまして、施工業者と設計をした施工管理をする部分、そして市の当課の教育委員会、そしてあと市の中の技術部門、こういった部分が入りまして、実際に設計図書のとおりに建築が動いているかというのを毎回確認しながら進めていくというふうになります。 やはりこれだけ大きな工事になってきますと、ところどころでそういった実際にきちんとした設計図書のとおりになっているか、また工程表というのがあって、予定どおり事業が進んでいるかということをきちんと管理をしていく必要があるということで、このような施工管理というものを重要視しながら、工程のスケジュール全体を見ていくという流れになっております。 以上です。 ○議長(佐藤修孝君) 14番阿部加代子議員。 ◆14番(阿部加代子君) 14番阿部加代子です。 まず、入札につきましてですけれども、指名に余りこだわられないほうがいいと思います。法律では一般競争入札を旨とするということが基本になって、指名も認められていますということにはなっているんですけれども、この指名のあり方とか、また今後、広域連携ということになってきますので、確かに市内の業者を育てて育成していくという観点もありますけれども、やはりこのように落札率が余りにも高い状況が続くということはいかがなものかというふうに思われますので、その点は指名競争入札のあり方を少しずつ変えていく、また郵便入札、電子入札、インターネット等を使ったさまざまな入札方法もあるわけですので、何らかの工夫、改革をすべきだというふうに思いますので、もう一度その点お伺いをいたします。 それから、監理、漢字が違っても読み方は一緒なんですけれども、大規模のときは監理をどうするかというところで大変重要になってまいります。最終処分場の工事があったときに不正工事が行われまして、そのときの監理のあり方がすごく問われたという件がありますので、やはりこういう大規模工事におきましては、監理の仕方にあっては、しっかり市も関与しながらチェックを入れていただきたいというふうに思います。もう一度お伺いして終わりたいと思います。 ○議長(佐藤修孝君) 佐々木財務部長。 ◎財務部長(佐々木仁君) 入札制度のあり方につきましては、品確法の趣旨、それを十分に理解しまして、よりよいあり方、透明性を確保できる入札制度を研究してまいりたいというふうに考えております。 ○議長(佐藤修孝君) 及川教育総務課長。 ◎教育委員会教育総務課長(及川健君) 私どものほうでも、監理の部分の重要性というのは非常によく認識をしております。特に設計どおりに施工していくということは当然重要なことですし、今回の工事につきましては、開校に向けての期間というのが非常に少ないということで、ある程度実際に建物ができてから例えば備品を搬入したり、そういった部分が出てきますので、その余裕をきちっととらなければ、またシックスクールの問題とかそういったことも発生しますので、そういう工程監理も含めて重要視をしていきたいというふうに考えております。 以上です。 ○議長(佐藤修孝君) 質疑を終結いたします。 お諮りいたします。ただいま議題となっております議案第42号は、会議規則第38条第3項の規定により委員会の付託を省略したいと思いますが、これにご異議ありませんか。          〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(佐藤修孝君) ご異議なしと認めます。よって、委員会の付託を省略することに決しました。 討論ありませんか。27番及川善男議員。 ◆27番(及川善男君) 私は本議案に反対をいたします。 談合情報を含めて、これらの入札業務等については、もっと明らかにする、市民の前に公開をして明らかにすべきものだというふうに考えます。 そういった点では、この議案に反対をいたします。 ○議長(佐藤修孝君) 討論を終結いたします。 これより採決いたします。本案は原案のとおり決することに賛成の方の起立を求めます。          〔賛成者起立〕 ○議長(佐藤修孝君) 起立多数であります。よって、議案第42号は原案のとおり可決されました。--------------------------------------- ○議長(佐藤修孝君) 日程第8、議案第43号、胆沢中学校校舎新築機械設備工事の請負契約の締結に関し議決を求めることについてを議題といたします。 議案の朗読を省略し、直ちに提出者の説明を求めます。小沢市長。 ◎市長(小沢昌記君) 議案第43号、奥州市校舎新築機械設備工事の請負契約の締結に関し議決を求めることについてを副市長からご説明申し上げますので、ご了承を願います。 ○議長(佐藤修孝君) 江口副市長。 ◎副市長(江口友之君) 議案第43号、胆沢中学校校舎新築機械設備工事の請負契約の締結に関し議決を求めることについてご説明申し上げます。 本工事は、新市建設計画に基づいて行う中学校統合校舎整備事業の一環として建設する胆沢中学校校舎に付随する空気調和設備、暖房設備、給排水衛生設備、消火設備等を整備するものであります。 工事の発注につきましては、大規模な工事でありますことから、奥州市工事請負業者資格審査委員会に選定しました奥州市営建設工事請負資格者名簿の管工事のA級業者2者とB級業者1者による共同企業体5者を指名し、去る9月3日に入札を執行しましたところ、株式会社ホソカワ、株式会社水道センター、株式会社初貝住設店特定市営建設工事共同企業体が落札しましたので、契約金額2億4,045万6,600円で請負契約を締結しようとするものであります。 以上で議案の説明を終わります。 何とぞ慎重ご審議の上、提案のとおりご議決くださいますようお願い申し上げます。 ○議長(佐藤修孝君) これより質疑に入ります。27番及川善男議員。 ◆27番(及川善男君) 今回の入札結果を見ますと、落札者以外は全員、最低制限価格を下回って失格しているわけですが、このような積算、設計の組み方についてどのように考えておられるのか、反省すべき点、今後に生かすべき点はどのような形で考えておられるのか。 私は、最少の経費で最大の行政効果を挙げるという点から見れば、こういうのはやっぱりある意味では問題ありというふうに見なければならないのではないかと思いますが、どのようにお考えか、まずお伺いいたします。 ○議長(佐藤修孝君) 小沢市長。 ◎市長(小沢昌記君) 県の状況等を踏まえながら、積算については十分丁寧に行われているものというふうに考えておりますし、そのことについては、そのように私としては確信をしているものであります。しかしながら、参加された5つの企業体、どれもが優秀な企業体であると私は思います。しかしながら、結果として4つのグループが最低制限価格を下回ったということで、結果として出てしまったと。 実は、これは私が市長になってから、あるいはそれ以前にもあったことでありますけれども、やはりしっかりとした工事ができるであろうと推測される企業体が最低制限価格をわずかなりとも下回ったということで選定されないというのは、市民感情からしても余りよろしくないのではないかというふうに思っております。この状況、それから過去の状況も踏まえて、全国他市においてはどういうふうな形があるのかというふうな部分も検討して、より具体の実行として、制度を設計、組み立て直すことができるのかどうかということは、これは真剣に考えていかなければならないものというふうに思っているところでございます。 検討した上で必ず答えが出るというものではないんですけれども、やはりこういう状況であると業者さんもなかなか大変だろうなというふうなことも思うときに、しっかりと対応できる方法があるべきと思うだけに、ここは検討してまいりたいというふうに考えているものでございます。 ○議長(佐藤修孝君) 27番及川善男議員。 ◆27番(及川善男君) 私は、この種の問題が生じたときに、再三この場で指摘をしてまいりました。その際に、当局が答弁されます一貫した答弁は、業者の積算能力が非常に高まっているという中で、いわゆる発注者側と受注する側、いわゆる入札に参加する業者の数字が接近するのは、そういうことからも言えることだと言われてきました。そういう点で言えば、金額的な幅は少ないとはいえ、参加した5グループのうち4グループが制限価格を下回るということは、やはり今後の教訓にして生かしていかなければならない問題だと私は思います。そういった点で、今市長がご答弁されました入札制度のあり方も含めて、やはりこれを教訓に、このような事態が頻繁に起きてはならないことですし、あってはならないことだと思いますので、今後に生かしてほしいと思いますので、再度その辺を聞いて終わります。 ○議長(佐藤修孝君) 小沢市長。 ◎市長(小沢昌記君) 最低制限価格を設ける上において、あってはならないと言われても起きる可能性はありますけれども、こういうような状況はやはり見直すべきだというふうに考えております。その意味で、どういうふうな方法で、全国他市ではどうしているのかという部分をこれまでもいろいろ検討はしてきましたけれども、さらに検討しながら、そしてあともう一つは、品確法の絡みもあって、最低制限価格がばっちり見えるような形であると結局そこにだけいってしまわれる。結果として、建築技術向上のための土壌づくりを国も率先して進めている部分もありますので、その辺の環境も含めてあらゆる角度から検討し、でき得る限り適正な範囲の中で適正な競争が行われるよう検討してまいりたいというふうに思います。 ○議長(佐藤修孝君) 質疑を終結いたします。 お諮りいたします。ただいま議題となっております議案第43号は、会議規則第38条第3項の規定により委員会の付託を省略したいと思いますが、これにご異議ありませんか。          〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(佐藤修孝君) ご異議なしと認めます。よって、委員会の付託を省略することに決しました。 討論ありませんか。          〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(佐藤修孝君) 討論なしと認めます。 これより採決いたします。本案は原案のとおり決することにご異議ありませんか。          〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(佐藤修孝君) ご異議なしと認めます。よって、議案第43号は原案のとおり可決されました。--------------------------------------- ○議長(佐藤修孝君) 日程第9、議案第44号、胆沢中学校校舎新築電気設備工事の請負契約の締結に関し議決を求めることについてを議題といたします。 議案の朗読を省略し、直ちに提出者の説明を求めます。小沢市長。 ◎市長(小沢昌記君) 議案第44号、胆沢中学校校舎新築電気設備工事の請負契約の締結に関し議決を求めることについてを副市長からご説明申し上げます。ご了承ください。 ○議長(佐藤修孝君) 江口副市長。 ◎副市長(江口友之君) 議案第44号、胆沢中学校校舎新築電気設備工事の請負契約の締結に関し議決を求めることについてご説明申し上げます。 本工事は、新市建設計画に基づいて行う中学校統合校舎整備事業の一環として建設する胆沢中学校校舎に付随する電灯設備、動力設備、受変電設備、火災報知設備等を整備するものであります。 工事の発注につきましては、大規模な工事でありますことから、奥州市工事請負業者資格審査委員会で選定しました奥州市営建設工事請負資格者名簿の電気工事のA級業者1者とB級業者2者による共同企業体5者を指名し、去る9月3日に入札を執行しましたところ、東北電材合資会社、株式会社千田電機、有限会社誠和電設特定市営建設工事共同企業体が落札しましたので、契約金額1億8,198万円で請負契約を締結しようとするものであります。 以上で議案の説明を終わります。 何とぞ慎重ご審議の上、提案のとおりご議決くださいますようお願い申し上げます。 ○議長(佐藤修孝君) これより質疑に入ります。          〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(佐藤修孝君) 質疑なしと認めます。 お諮りいたします。ただいま議題となっております議案第44号は、会議規則第38条第3項の規定により委員会の付託を省略したいと思いますが、これにご異議ありませんか。          〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(佐藤修孝君) ご異議なしと認めます。よって、委員会の付託を省略することに決しました。 討論ありませんか。          〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(佐藤修孝君) 討論なしと認めます。 これより採決いたします。本案は原案のとおり決することにご異議ありませんか。          〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(佐藤修孝君) ご異議なしと認めます。よって、議案第44号は原案のとおり可決されました。--------------------------------------- ○議長(佐藤修孝君) 日程第10、議案第45号、胆沢区統合中学校造成工事の請負変更契約の締結に関し議決を求めることについてを議題といたします。 議案の朗読を省略し、直ちに提出者の説明を求めます。小沢市長。 ◎市長(小沢昌記君) 議案第45号、胆沢区統合中学校造成工事の請負変更契約の締結に関し議決を求めることについてを副市長からご説明申し上げますので、ご了承願います。 ○議長(佐藤修孝君) 江口副市長。 ◎副市長(江口友之君) 議案第45号、胆沢区統合中学校造成工事の請負変更契約の締結に関し議決を求めることについてご説明申し上げます。 平成27年3月24日に変更契約の締結に係る議会の議決を経た胆沢区統合中学校造成工事について、その契約の締結後、安全な工事確保を図るため、擁壁の基礎地盤補強及び湧水処理の暗渠排水などを要すること、並びに実施精査による購入土の増量及び使用材料の変更等により工事費の増額の必要が生じました。 このことにより、第2回の変更契約額から1,787万9,400円を増額し、変更後の請負金額を3億6,161万9,640円とする変更契約を締結しようとするものであり、地方自治法第96条第1項第5号及び奥州市議会の議決に付すべき契約及び財産の取得又は処分に関する条例第2条の規定により、議会の議決を求めるものであります。 以上で議案の説明を終わります。 何とぞ慎重ご審議の上、提案のとおりご議決くださいますようお願い申し上げます。 ○議長(佐藤修孝君) これより質疑に入ります。14番阿部加代子議員。 ◆14番(阿部加代子君) 14番阿部加代子です。 今回は3回目の変更ということですが、期間の変更が1回なので、変更が2回目ということでございます。それで、前回の変更の内訳書と比較をしてみたところ、例えば学校敷地外の整備工につきましては増額になっていますけれども、この辺は周辺地権者との協議結果によるということで、そういう協議が調って追加になったのかなというふうに思いますけれども、その他の例えば擁壁の工事等、前回も行われておりまして、今回もということで、この辺が変更のときに精査されなかったのかお伺いをしたいと思います。 それから、敷地の造成工事につきましても、何回も調査をされて現場も確認されていたと思います。けれども、また今回追加ということになっております。 それから、湧水対策としても、前回雨水排水管の整備工などを行われておりますので、そういうときに、同じ造成工事の中ですのでそういうことがわからなかったのかどうか、お伺いをしたいと思います。工事全般にわたってこの今回の追加、もう少し詳しい説明をいただければというふうに思います。 ○議長(佐藤修孝君) 佐藤都市整備部長。 ◎都市整備部長(佐藤良君) それでは、工事の内容ですので、私のほうから説明させていただきます。 第1回の変更、そのときに擁壁の種類を変えておりますが、今回発生した内容とそのときわからなかったのかということでございますが、今回の変更につきましては、擁壁を設置するために掘削した時点で、床づけ面を見てから平板載過試験によって地耐力があるかどうかの判明をいたします。今回その擁壁を設置する場所を掘削して6カ所ほど平板載荷試験を行いまして、試験結果の悪かった土質、色とかそういう状態を見まして、悪かった土質の区間について、基礎の地盤を補強工法に変更したものでございます。 それで、第1回目の変更のときの擁壁につきましては、ガードレールを設置できる擁壁で、擁壁の種類が違いましたので、掘削はしておりませんでしたので、その辺の判断はちょっとつきかねておりました。 次に、2件目の造成の追加でございますけれども、敷地造成工で造成面まで掘削して現場を確認したということですので、今回は高い部分、盤が高い部分を削って、そして基盤となる面を出したところそこの盤が悪かったということで、悪い土を削ってしまって、それを埋め戻しとかに使うんですが、それが使えなかったので新しい購入土を持ってきたというものでございます。 次に、湧水対策はわからなかったのかということでございますが、これにつきましては、渇水期に確認されなかったものが、揚水時期になりましてから造成仕上げ面より下側のほうで湧水が発生したという状況が起きまして、そのまま造成しますと不等沈下とか、あとグラウンドの舗装に影響が出るということで、ピンポイントで暗渠排水を行ったものでございます。 以上でございます。 ○議長(佐藤修孝君) 14番阿部加代子議員。 ◆14番(阿部加代子君) 14番阿部加代子です。 例えば先ほどご答弁いただいた中で、ガードレールの埋め込み式への擁壁の変更ということだったわけですので、そのときになぜ掘削をされていないのかとか、ちょっと疑問に思いますけれども、今後なるべくしっかり調査をされた上で変更されたほうがいいのではないかというふうに考えますので、その辺についてもう一度お考えをお伺いして終わりたいと思います。 ○議長(佐藤修孝君) 佐藤都市整備部長。 ◎都市整備部長(佐藤良君) ガードレールの変更の時点でなぜ掘削しなかったかということにつきましては、施工時期の前に工法変更しなければいけない、ガードレールをつけなければいけないということが発生しましたので、掘削の時点ではまだ掘削の準備には入っておりませんでしたので、変更するときに土質までは判断しかねました。 それで、土質の調査の方法としまして、掘削しないでボーリング調査によって、現地の地耐力があるかどうかの判断することもあるんですが、今回掘削した面での平板載荷試験よりも金額がかさむという工法でもございますし、あと土質の境目を判明するのにはやはり掘削してからでないと、現地を、盤を見てからじゃないと判断できないというところがございますので、極力何回も変更しないようには努力したいと思いますけれども、そういう事情があるということもご理解いただきたいと思います。 以上でございます。 ○議長(佐藤修孝君) 27番及川善男議員。 ◆27番(及川善男君) 今回の契約変更の提案なんですが、この契約変更について、確定したのはいつなのか。私は、これらの議案、議案そのもの全てなんですが、当初提案されるのは本来円、数字であって、このような追加提案というのは急を要するもの等々で避けるべきだというふうに考えるんですが、今回追加提案せざるを得なかった理由というのはどういうことなんでしょうか。 ○議長(佐藤修孝君) 佐藤都市整備部長。 ◎都市整備部長(佐藤良君) 今回の工事期間は10月9日でありましたけれども、極力早期完成に向けて努力した結果、7月末には現場の変更数量が大体見通しがつく程度まで仕上がってきました。それで、8月12日には施工業者のほうから変更の見通し数量の報告がございました。それでその後、あと現場との整合を確認しながら数量チェックをしまして、8月28日に変更設計書が完成したという状況でございました。9月議案の提案、提出期限が8月21日でございましたので、今回追加提案せざるを得なかった状況でございます。 以上でございます。 ○議長(佐藤修孝君) 質疑を終結いたします。 お諮りいたします。ただいま議題となっております議案第45号は、会議規則第38条第3項の規定により委員会の付託を省略したいと思いますが、これにご異議ありませんか。          〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(佐藤修孝君) ご異議なしと認めます。よって、委員会の付託を省略することに決しました。 討論ありませんか。          〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(佐藤修孝君) 討論なしと認めます。 これより採決いたします。本案は原案のとおり決することにご異議ありませんか。          〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(佐藤修孝君) ご異議なしと認めます。よって、議案第45号は原案のとおり可決されました。--------------------------------------- ○議長(佐藤修孝君) 日程第11、議案第46号、財産の取得に関し議決を求めることについてを議題といたします。 議案の朗読を省略し、直ちに提出者の説明を求めます。小沢市長。 ◎市長(小沢昌記君) 議案第46号、財産の取得に関し議決を求めることについてを副市長からご説明申し上げますので、ご了承願います。 ○議長(佐藤修孝君) 江口副市長。 ◎副市長(江口友之君) 議案第46号、財産の取得に関し議決を求めることについてを説明申し上げます。 スクールバスは、通学が遠距離で困難な児童生徒の登下校の通学手段及び安全確保のために運行しておりますが、現在胆沢第一小学校で使用しているが車両が老朽化し、更新が必要なため、平成27年度電源立地地域対策交付を活用し、スクールバス2台を更新しようするものであります。 契約の相手方につきましては、奥州市物品購入等指名競争入札参加資格者名簿の登録業者を指名し、去る8月20日に入札しましたところ、いすゞ自動車東北株式会社が落札しましたので、契約金額3,107万4,600円で物品売買契約を締結し、財産を取得しようとするものであり、地方自治法第96条第1項第8号及び奥州市議会の議決に付すべき契約及び財産の取得又は処分に関する条例第3条の規定により、議会の議決を求めるものであります。 以上で議案の説明を終わります。 何とぞ慎重ご審議の上、提案のとおりご議決くださいますようお願い申し上げます。 ○議長(佐藤修孝君) これより質疑に入ります。27番及川善男議員。 ◆27番(及川善男君) 前の議案ともちょっと関連しますが、今回の入札の期日が8月20日だったと聞いております。この種の物品購入等であれば、スクールバスの更新については前から計画されていたものでもありますし、私は当初議案として提出できるような準備をされるべきだというふうに思います。当初議案として提出する締め切りが21日というふうにわかっていたと思うんですが、なぜ入札がこのように当初議案に間に合わないような日程で設定されているのか。特殊な事情があるのでしょうか、それとも職員体制が弱くて準備できないのでしょうか。私は、そういうことがあってはならないと思います。次の議案も同じように20日入札ということでありましたので、本来のあり方からすればおかしいんではないかと思いますのでお伺いをいたします。 ○議長(佐藤修孝君) 佐々木財務部長。 ◎財務部長(佐々木仁君) 今回の入札、落札決定したのが8月20日でございますけれども、その前、これは不調を受けました2回目というか最後の入札でございまして、最初の入札が8月6日執行いたしましたが、参加業者1者のみということで不調ということになりました。その時点で次の入札期日が決まっていなかったということもありまして、当初提案には間に合わないと、見込みなしでこのようになったというものでございます。 ○議長(佐藤修孝君) 質疑を終結いたします。 お諮りいたします。ただいま議題となっております議案第46号は、会議規則第38条第3項の規定により委員会の付託を省略したいと思いますが、これにご異議ありませんか。          〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(佐藤修孝君) ご異議なしと認めます。よって、委員会の付託を省略することに決しました。 討論ありませんか。          〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(佐藤修孝君) 討論なしと認めます。 これより採決いたします。本案は原案のとおり決することにご異議ありませんか。          〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(佐藤修孝君) ご異議なしと認めます。よって、議案第46号は原案のとおり可決されました。--------------------------------------- ○議長(佐藤修孝君) 日程第12、議案第47号、財産の取得に関し議決を求めることについてを議題といたします。 議案の朗読を省略し、直ちに提出者の説明を求めます。小沢市長。 ◎市長(小沢昌記君) 議案第47号、財産の取得に関し議決を求めることについてを副市長からご説明申し上げますので、ご了承願います。 ○議長(佐藤修孝君) 江口副市長。 ◎副市長(江口友之君) 議案第47号、財産の取得に関し議決を求めることについてご説明申し上げます。 消防団員の迅速かつ安全な活動を確保するためには、消防救急無線の受令と無線機等による団員間の連絡通信網が必要でありますが、消防救急無線のデジタル化に伴い、平成28年5月31日で既存の無線機が使用できなくなることから、緊急防災・減災事業債を活用し、本庁舎設置用の据え置き型デジタル無線機1式、各総合支所設置用の据え置き型デジタル無線機4式、車両設置用の車載型デジタル無線機5式、車両設置用の携帯型デジタル無線機143式、携帯用の携帯型デジタル無線機61式及び携帯用の携帯型デジタル消防無線用受令機266式を整備するものです。 契約の相手方につきましては、奥州市物品購入等指名競争入札参加資格者名簿の登録業者を指名し、去る8月20日に入札を執行しましたところ、マルモ通信商事株式会社が落札しましたので、契約金額7,581万6,000円で物品売買契約を締結し、財産を取得しようとするものであり、地方自治法第96条第1項第8号及び奥州市議会の議決に付すべき契約及び財産の取得又は処分に関する条例第3条の規定により、議会の議決を求めるものであります。 以上で議案の説明を終わります。 何とぞ慎重ご審議の上、提案のとおりご議決くださいますようお願い申し上げます。
    ○議長(佐藤修孝君) これより質疑に入ります。14番阿部加代子議員。 ◆14番(阿部加代子君) 14番阿部加代子です。 今後この無線を買いますと保守点検等はどのような形で行われるのでしょうか、お伺いをいたします。 ○議長(佐藤修孝君) 佐藤市民環境部長。 ◎市民環境部長(佐藤守男君) 通常無線につきましては、定期的な点検を実施して有効性を確保しておりますので、これまでの無線と同様にそういった形でやってまいります。ただ、どれぐらいの周期でやるかちょっと現在把握しておりませんので、大変申しわけありませんが以上でございます。 ○議長(佐藤修孝君) 千田危機管理課長。 ◎危機管理課長(千田正幸君) それでは、保守管理について申し上げますと、免許の更新が5年更新が基本でありますし、あと通常のメンテナンスについては、ほとんど経費はかからない状況になってございます。 以上であります。 ○議長(佐藤修孝君) 14番阿部加代子議員。 ◆14番(阿部加代子君) 14番阿部加代子です。 そうしますと、購入したところで定期的な点検等も行っていただけるのでしょうか。それとも、これは買ってしまったらおしまいということなのでしょうか、お伺いいたします。 ○議長(佐藤修孝君) 千田危機管理課長。 ◎危機管理課長(千田正幸君) 通常の通信業者、基本ここではマルモ通信になるのですが、ここで免許更新の手続をしていただけるものと思っております。 すみません、保守点検についてお答えします。 保守点検についても、小売業者からお願いしたいというふうに考えております。 ○議長(佐藤修孝君) 14番阿部加代子議員。 ◆14番(阿部加代子君) 14番阿部加代子です。 そうしますと、購入のときにそういう保守点検、定期的な点検等も含まっているということになるのでしょうか。そういう点検も含めて契約をされているということでしょうか。これは物品を購入するだけの金額で、定期的な点検につきましては、別に行われる別の契約ということになるのでしょうか、お伺いいたします。 ○議長(佐藤修孝君) 千田危機管理課長。 ◎危機管理課長(千田正幸君) 今回の契約金額については備品というか、このネットワークの購入ということで、保守点検までは含んでございません。保守点検につきましては、その時点で、通常であれば、これまでの例だと購入業者にお願いしているということで、先ほどのような答弁をさせていただきましたのでご了承いただきたいと思います。 ○議長(佐藤修孝君) 基本3回までとします。 ほかにございませんか。27番及川善男議員。 ◆27番(及川善男君) じゃ、ちょっと前の質問とも関連するんですが、購入業者が保守点検するということになると、実質こういう機種の場合は、機器の場合は当然そういうふうになると思うんですが、一旦購入業者が決まれば、保守点検についてはただ随契、随契といってしまうというふうに私は思うんですが、その件の費用の歯どめはどのようにかけていくのか、その辺きちっと先を見通したことが必要ではないかと思うんですが、その点についてはどのようにお考えでしょうか。 それから、前の議案とも関連しますが、この物品購入については、なぜ当初議案に間に合うようにできなかったのか、特殊事情があったのかどうかお伺いいたします。 ○議長(佐藤修孝君) 千田危機管理課長。 ◎危機管理課長(千田正幸君) それでは、無線機の保守点検についてお答えをさせていただきます。 これまでの従前の例でここに5者からやっている、お願いしているということでございますが、改めてそれが適切かどうか、また今後購入業者とやることが、保守点検を移ることが妥当かどうか、再点検しながら再度の保守点検に当たりたいというふうに考えています。 以上であります。 ○議長(佐藤修孝君) 答弁は休憩後にいただくとして、2時25分まで休憩をいたします。               午後2時7分 休憩---------------------------------------               午後2時25分 再開 ○議長(佐藤修孝君) 再開いたします。 休憩前に引き続き、議案第47号、財産の取得に関し議決を求めることについての及川善男議員の質疑の答弁から始めます。 佐藤市民環境部長。 ◎市民環境部長(佐藤守男君) それでは、及川善男議員さんからの質問にお答え申し上げます。 まず、追加提案になったということでございますが、これにつきましては当課のほうから入札の担当課への発注依頼が7月末になったということで、8月20日の入札になった関係で追加提案になってしまったというものでございます。 それから、2点目の保守点検の関係でございますけれども、今回のシステム導入に当たりましては、いずれ購入時、その無線システムが正常に作動するかどうか、一定期間は業者さんのほうで確認をし、その後につきましては一応、買い取りという形の中になりますので、担当のほうといたしましてはそのシステムが正常に作動するということを必要がありますので、各方面隊ごとに毎月1回程度ですけれども、その通信試験を行うことを現在も行っておりますし、いずれ今後もそういった形で試験で確認し、それで不都合がある機種が発生した場合にはその都度その機種の不都合を改善していくというふうな形で対応していくという形になるというものでございます。 以上でございます。 ○議長(佐藤修孝君) 27番及川善男議員。 ◆27番(及川善男君) では、その保守点検の問題なんですが、そうしますと今の部長の答弁を聞きますと、一定期間、保証期間というのはあるのですか、この機器については。そういう理解でいいのでしょうか。無償の保証期間というのはあるのでしょうか。 本来、そういうのであれば問題ないと思うんですが、保守点検も他の業者が参入できるような機種であればいいのですけれども、一旦購入してしまえば他の業者がメンテナンス、あるいは保守に参加できないようなものであれば、例えばリースとかいろいろな方法も含めて全体的に検討して、総体的に安く済むような方法というのを検討されるべきだと思うんですが、それら全体を検討した上でこのような形での発注になったのかお伺いをいたします。 部長の答弁では、原課からの契約担当のほうへの申し出が遅くなったためにこうなったという話なのですが、私はこういうものについては、原課も含めて当初から提案できるようにきちんと対応すべきだと、そうでないとやはりだめだと思いますよ、これからの行政上。その上で人が足りないいのであれば、やはり人員増の要求もすべきだと思いますのでお伺いします。 ○議長(佐藤修孝君) 佐藤市民環境部長。 ◎市民環境部長(佐藤守男君) お答え申し上げます。 1点目の保証期間というのは1年ということでございます。 それから、リースを含めて検討したのかということにつきましては、検討いたしました。いずれ買い取りの形が一番安い形で、見積もりの段階で安いということでそういった形を選択させていただきました。 それから、うちのほうからの依頼が遅くなったということは、人が足りないということでは決してございませんので、いずれ努力してきちんとできるようにしてまいりたいというふうに思います。 以上です。 ○議長(佐藤修孝君) 10番高橋政一議員。 ◆10番(高橋政一君) 10番高橋です。簡単なことをお聞きします。 デジタル無線システムなので、今ある、アナログだと思うんですが、そっくりみんな交換するということでいいのかどうか。そして、さらに追加配備する分というのはあるのかないのか、今現在配備されている分が。お聞きします。 ○議長(佐藤修孝君) 千田危機管理課長。 ◎危機管理課長(千田正幸君) 今回、デジタル化に伴いまして全ての機種を交換ということで、二百何台の更新をするものであります。また追加配分については、今のところは部長さん、あるいは副団長さん以上は全部の車両ということで、これまでの整備水準、配備水準よりも効果的な配分、今までよりも効果的なより多い整備をしておりますので、今のところは追加配分を考えてございませんが、いろいろと後に幹部の方々、あるいは団の要望にも応えてまいることで検討してまいりたいと思います。 ○議長(佐藤修孝君) 10番高橋政一議員。 ◆10番(高橋政一君) それで、先ほど副市長が提案説明のときに、何種類かあって何が何台ということがありましたので、それをここで答えてもらうのではなくて、後でどういう機種を、例えば部だとか分団だとかというふうにもなるのだろうと思いますが、どう配置するのかという分について書面でいただきたいのですが、いかがでしょうか。 ○議長(佐藤修孝君) 佐藤市民環境部長。 ◎市民環境部長(佐藤守男君) 今、担当課長から申し上げましたとおりでございますが、それを書面にしたものをお渡ししたいというふうに思いますので、よろしくお願いします。 ○議長(佐藤修孝君) 質疑を終結いたします。 お諮りいたします。ただいま議題となっております議案第47号は、会議規則第38条第3項の規定により委員会の付託を省略したいと思いますが、これにご異議ありませんか。          〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(佐藤修孝君) ご異議なしと認めます。よって、委員会の付託を省略することに決しました。 討論ありませんか。          〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(佐藤修孝君) 討論なしと認めます。 これより採決いたします。本案は原案のとおり決することにご異議ありませんか。          〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(佐藤修孝君) ご異議なしと認めます。よって、議案第47号は原案のとおり可決されました。--------------------------------------- ○議長(佐藤修孝君) 日程第13、議案第48号、財産の取得に関し議決を求めることについてを議題といたします。 議案の朗読を省略し、直ちに提出者の説明を求めます。小沢市長。 ◎市長(小沢昌記君) 議案第48号、財産の取得に関し議決を求めることについてを副市長からご説明申し上げますので、ご了承願います。 ○議長(佐藤修孝君) 江口副市長。 ◎副市長(江口友之君) 議案第48号、財産の取得に関し議決を求めることについてご説明申し上げます。 江刺区のインターネット及び難視聴対策として利用されている「えさしわいわいネットサービス」については、市が整備した伝送路及び送受信施設をえさしわいわいネットに賃貸し、提供しています。現在使用している光ネット通信設備機器の保守サポート期間が終了したことから、現在よりも高速で安定した光ネット通信サービスを提供するため、昨年度から3カ年をかけて機器一式を更新しているものです。この光ネット通信設備機器については、サービス利用者がいることから正常な通信がなされた状態での納品が求められますが、この設定ができるのは光ネットワーク保守業者に限られるため、昨年度と同様、地方自治法施行令第167条の2第1項第2号の規定により随意契約とし、去る8月27日に見積もりを徴した結果、マルモ通信商事株式会社と契約金額2,894万4,000円で物品売買契約を締結し、財産を取得しようとするものであり、地方自治法第96条第1項第8号及び奥州市議会の議決に付すべき契約及び財産の取得又は処分に関する条例第3条の規定により、議会の議決を求めるものであります。 以上で、議案の説明を終わります。何とぞ慎重ご審議の上、提案のとおりご議決くださいますようお願いを申し上げます。 ○議長(佐藤修孝君) これより質疑に入ります。14番阿部加代子議員。 ◆14番(阿部加代子君) 14番阿部加代子です。 随意契約のときの価格でございますけれども、この随意契約のときの価格はより慎重に検討されるべきと考えますけれども、どのように決定されたのかお伺いをいたします。 それから、これらの契約ですけれども業者を変えることができないということになっております。点検、それから保証内容、それらを全て確認されて契約に入られたのかお伺いをしたいというふうに思います。 ○議長(佐藤修孝君) 高梨総務企画部長。 ◎総務企画部長(高梨稔君) 阿部加代子議員のご質問にお答えをしたいと思います。 まず1点目でございますが、同様のご質問を昨年度の同議案、この議案の場合にご質問いただいてございまして、本年度はインターネットを活用いたしまして、同じような事業をやっている業者さんからの見積もりを徴することをやりました。実際には、なかなかこちらが手に入れたい機器と同様のものを取り扱っている業者さんが余り近くにはございませんで、仙台の業者さんということがようやくわかりまして、そちらのほうから見積もりを徴しまして、今回その私どもがお願いしようとしている業者さんの見積もりと突合して内容を確認したと。実際、内容から申し上げますと、インターネットを通じて徴取した見積もりよりも、私どもがお願いしている業者さんのほうが若干低価格であったというような状況になってございます。 それから、保守の内容という部分を全部チェックをされたのかといった点でございますけれども、提案理由の説明の中で申し上げましたとおり、視聴者がいる中でそれを安定的にサービスを提供できるということにおいて現在トラブルがないものですから、その経費の中で十分にやっていただけているものというふうに理解をしております。内容を申し上げますと、実際には機械そのものは買うことはできるわけですけれども、本社から視聴者までそれぞれ個々に結ぶようにセッティングをするという作業は、やはり保守事業者でないとその情報を持ち得ないですし、セッティングをするということはできないわけでありますので、最も合理的な方法なのだろうというふうに私どもとしては確信をしているものでございます。 以上でございます。 ○議長(佐藤修孝君) 14番阿部加代子議員。 ◆14番(阿部加代子君) 14番阿部加代子です。 この光ネット通信事業でございますけれども、この機器を更新する、それから保守点検をする、そしてさらにネット管理の運用というところで経費もかかってくるわけでございますので、より慎重な対応をお願いしたいというふうに思います。インターネットで見積もりをしていただいたり、いろいろ調査をしていただいた結果このようになったということでございます。今後もこのような同類の事案が出てくるというふうに思いますので、そのときにはしっかり確認をされて契約に至っていただければというふうに思います。 ご所見をお伺いして終わります。 ○議長(佐藤修孝君) 高梨総務企画部長。 ◎総務企画部長(高梨稔君) 昨年から、この事案につきましては慎重に進めるべきというご意見を頂戴していたわけでございまして、今回やってみまして、そういう業者さんが近隣にもおありだということがわかりましたので、疑念の持たれることのないように慎重に進めてまいりたいと、このように考えてございます。 ○議長(佐藤修孝君) 27番及川善男議員。 ◆27番(及川善男君) しつこいようですがこれが最後になりますので、市長に見解をお伺いしたいんですが、本案はいわゆる3カ年計画で実際やられている契約内容だということを先ほどご説明がありました。であれば、私はこれらはもう年度当初にわかっている事業だと思うんです。定例会が、大体いつ招集されていつあるかというのは、おおむね年4回の定例会はわかっているわけですから、これらの議案については追加提案というのは余りなじまない、当初からこれは提案すべき内容だと思います。そういう行政運営のあり方自体がやはり問題なのではないかと、私は常々思います。職員の皆さんが、なかなか体制が大変で業務の量が多くてこれができないのか、特殊な事情があったものについてのみこういう処理をしているのか、市長はどのようにお考えなのか、今回の追加議案の提案に当たっての見解をお伺いします。 ○議長(佐藤修孝君) 小沢市長。 ◎市長(小沢昌記君) 今定例会においては、財産の取得を求めることについてということの同じタイトルの案件が4件も続いているというふうな分からすると、27番議員のように40年以上にもわたって議員生活をされている大ベテランからすれば、やはり違和感を感じる部分があっての発言だというふうに思います。それぞれに理由はあるものの、言えばもう少し配慮があれば当初提案ができたものもあるというふうにも思える部分もあります。それが職員が不足しているとか、業務の怠慢であったということではないのですけれども、そういうふうな部分での配慮というか仕事への考え方みたいなものに関しては、より徹底して極力期限に間に合わせるということを条件に、今後事務を遂行するように指導してまいりたいと、このように思います。 ○議長(佐藤修孝君) 質疑を終結いたします。 お諮りいたします。ただいま議題となっております議案第48号は、会議規則第38条第3項の規定により委員会の付託を省略したいと思いますが、これにご異議ありませんか。          〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(佐藤修孝君) ご異議なしと認めます。よって、委員会の付託を省略することに決しました。 討論ありませんか。          〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(佐藤修孝君) 討論なしと認めます。 これより採決いたします。本案は原案のとおり決することにご異議ありませんか。          〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(佐藤修孝君) ご異議なしと認めます。よって、議案第48号は原案のとおり可決されました。--------------------------------------- ○議長(佐藤修孝君) 日程第14、議案第49号、財産の取得に関し議決を求めることについてを議題といたします。 議案の朗読を省略し、直ちに提出者の説明を求めます。小沢市長。 ◎市長(小沢昌記君) 議案第49号、財産の取得に関し議決を求めることについてを副市長からご説明申し上げますので、ご了解をお願いします。 ○議長(佐藤修孝君) 江口副市長。 ◎副市長(江口友之君) 議案第49号、財産の取得に関し議決を求めることについてご説明申し上げます。 この議案は、スマートインターチェンジ整備のため事業用地を取得しようとするものであります。今回、取得する財産は、胆沢区小山字二枚橋1番1ほか9筆、合計9,005.32平方メートルを2,407万358円で相手方から取得しようとするものであり、地方自治法第96条第1項第8号及び奥州市議会の議決に付すべき契約及び財産の取得又は処分に関する条例第3条の規定により、議会の議決を求めようとするものであります。 以上で、議案の説明を終わります。何とぞ慎重ご審議の上、提案のとおりご議決くださいますようお願い申し上げます。 ○議長(佐藤修孝君) これより質疑に入ります。          〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(佐藤修孝君) 質疑なしと認めます。 お諮りいたします。ただいま議題となっております議案第49号は、会議規則第38条第3項の規定により委員会の付託を省略したいと思いますが、これにご異議ありませんか。          〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(佐藤修孝君) ご異議なしと認めます。よって、委員会の付託を省略することに決しました。 討論ありませんか。22番今野裕文議員。 ◆22番(今野裕文君) 議案第49号、財産の取得に関し議決を求めることについてでありますが、行革が進められていてあっちもこっちも切り詰められているときに、今このスマートインターチェンジを急いでやる必要性について、今なお納得できませんので反対をいたします。 ○議長(佐藤修孝君) 討論を終結いたします。 これより採決いたします。本案は原案のとおり決することに賛成の方の起立を求めます。          〔賛成者起立〕 ○議長(佐藤修孝君) 起立多数であります。よって、議案第49号は原案のとおり可決されました。--------------------------------------- ○議長(佐藤修孝君) 日程第15、議案第50号、平成27年度奥州市一般会計補正予算(第6号)を議題といたします。 議案の朗読を省略し、直ちに提出者の説明を求めます。小沢市長。 ◎市長(小沢昌記君) 議案第50号、平成27年度奥州市一般会計補正予算(第6号)を副市長からご説明申し上げますので、ご了承願います。 ○議長(佐藤修孝君) 江口副市長。 ◎副市長(江口友之君) 議案第50号、平成27年度奥州市一般会計補正予算(第6号)についてご説明申し上げます。 今回の補正予算は、平成27年9月9日から11日にかけて発生した大雨による災害の復旧事業に要する経費などに所要の措置をするものであり、歳入歳出それぞれ7,171万9,000円を追加し、補正後の予算総額を609億8,177万4,000円とするものであります。 まず、歳入でありますが、14款国庫支出金は1,767万5,000円、15款県支出金は132万8,000円、18款繰入金は4,281万6,000円、21款市債は990万円をそれぞれ追加するものであります。 次に、歳出でありますが、6款農林水産業費は、土地改良基盤施設維持管理経費で216万円、11款災害復旧費は、道路橋りょう災害復旧事業経費などで6,955万9,000円をそれぞれ追加するものであります。地方債の補正につきましては、農林施設災害復旧事業を追加するとともに、土木施設災害復旧事業を変更しようとするものであります。 以上で、議案の説明を終わります。何とぞ慎重ご審議の上、提案のとおりご議決くださいますようお願い申し上げます。 ○議長(佐藤修孝君) これより質疑に入ります。22番今野裕文議員。 ◆22番(今野裕文君) 農地被害、それから宅地被害が結構出たと思うんですが、今度の補正で救済されないものがあるのかどうか、お尋ねをいたします。なお、もしこの補正にかかわらないものがあるとすれば、農地と宅地で何件あってどれくらいの被害なのかもあわせてお尋ねします。 ○議長(佐藤修孝君) 菅原農林部長。 ◎農林部長(菅原千秋君) それでは、農地災害の関係についてお答えをいたします。 農地災害で災害に該当して、農家の方々が救済をされないケースがどのくらいあるかということですが、現在それぞれの被災場所について被害額の見積もり額の算定を行っている段階でございます。これを今後、県による災害査定を受けて補助災害の該当になるかどうかという部分の判断を仰ぐ形になりますので、現段階でどの部分が該当になるかならないかという部分については明確な形でお答えすることはできない状態です。ただ一般論の話になりますが、現在、農地災害で災害を受けるという被害額については、40万円の被害額というところで一応の線引きをしてございます。ですから、その被害額で40万円以下のところについては補助の対象にはならないというふうな形の、一般的にはそういうふうな形になるのですけれども、そのほかに現段階でははっきりはいたしませんけれども、激甚災害指定がどの地域まで拡大をされて適用されるかによって、その下限額のところについては、起債事業だとか県の単独の補助事業だとかというようなものが適用される場合がありますので、それによってそれぞれ補助の対象の部分については変わってくるという形になりますので、現段階ではどの部分が救済されないかという部分については判明していない状態でございます。 ○議長(佐藤修孝君) 佐藤市民環境部長。 ◎市民環境部長(佐藤守男君) 家屋被害についてご回答申し上げます。 家屋被害につきましては、床下浸水が衣川区で1件ございました。この部分につきましては、特段、被害ということではなく消毒作業をしようということでこちらから申し出たわけですけれども、ご本人様のほうからご辞退されましたものですから実質動いてはいませんし、被害もなかったというような形になってございます。 以上でございます。 ○議長(佐藤修孝君) 22番今野裕文議員。 ◆22番(今野裕文君) 今の答弁ですと、激甚も適用できる可能性があるという判断をしておられるのですか。私が見て歩いた範囲で、なかなか激甚は難しいのかなという思いがあるのですが、そこら辺の見通しをまずお尋ねいたします。 それから小規模農地の被災について、基本的には特に小さいものについて言うと、設計費用を農家が持たなければならないという問題が発生してくると思うんですが、そこら辺も含めて救済する方向で検討いただける状況なのかどうかをお尋ねいたします。 あと宅地の被害があるはずなんですが、一定の見舞金、奥州市の見舞金規定ではどうにもならないような気がするんですが、そういうのも含めて検討すべきではないかというふうに思いますが、改めてお尋ねします。 ○議長(佐藤修孝君) 菅原農林部長。 ◎農林部長(菅原千秋君) 激甚災害の指定の見込みですが、ここの部分についてはまだ現在、国自体が指定を行っておりません。ですから、どこまでがその適用になるかというような形の部分については現段階では明確にお答えすることはできないんですが、宮城県については該当するのではないかなというふうな形で見てはいます。それとプラスで、宮城県に隣接する一関市が該当すれば該当するかというふうな形で見ているんですが、その一関市と奥州市の衣川地区を初めとした地域については、同程度の雨量の観測をされていることもありますので、該当する可能性が全くないというふうな形で見てはおりませんが、そこのところで明確に該当するかどうかは、答えろと言われてもその点についてはお答えはいたしかねるところでございます。 それから、これまでの災害復旧事業につきましては、激甚災害指定がなされない場合については、先ほど説明をいたしましたように補助災害に該当する部分については補助債を適用していく形にはなるんですけれども、その補助債を適用した場合の農家の負担という部分の中に設計費用が全額負担するような形になっています。そこのところの部分については、設計費用まで含めておおむね事業費の大体3割から4割くらいの農家の自己負担というのが出てくる形のものとして、現在はその災害復旧事業が仕組まれているような形になっています。そこのところを負担のその限度というふうな形にした上で、今後のその農地債の災害復旧事業については、その適用について検討をしていく形になります。 ○議長(佐藤修孝君) 佐藤市民環境部長。 ◎市民環境部長(佐藤守男君) 一応、家屋被害につきましては、市で見舞金の制度はあるわけですけれども、ちょっと被害額が幾ら以上だったか今はちょっとはっきり把握していないんですけれども、いずれこの件については実際の被害が出ていないという、その1件に関しては、ですので該当しないと考えております。 以上です。 ○議長(佐藤修孝君) 22番今野裕文議員。 ◆22番(今野裕文君) 私が言いたいのは、地震のときにいろいろ対応していただいたんですけれども、見て歩くと結局、条件の悪いところが被害を受けているわけですよね。今回は特に南股に集中していますけれども、そういう中でお役人さん、ちょっと言葉に気をつけなければいけないけれども、こういうところでもやっているのかと思うようなところで被害を受けているわけです。そういう点では、激甚対応にならないと対応できないというような状況でなくて、きちんと制度をつくるべきでないかと私は思うんです。40万円のラインと13万円だかのラインがあって、今の制度ですとそういう下のラインはもう何もならないと、自分で土のうを積んで終わりにしなければならないと、そういう状況はやはり回避すべきだというふうに私は思いますので、地震のときのような対応をぜひ考えて、農地に関してはね、考えていただきたいというふうに思いますが、市長に聞けばいいのでしょうか。ちょっと、激甚にならないとこれ以上答弁できないということでしょうから、そういうふうにきちんとやはり制度として確立すべきでないかというふうに思いますけれども、いかがでしょうか。 ○議長(佐藤修孝君) 小沢市長。 ◎市長(小沢昌記君) さまざまな制度があるわけでありますけれども、激甚であろうがあるまいが、被災された方にとっては大きな問題だと思います。あのときにこうで、このときにはこうかというふうな違いがあるとすれば、それについてもやはりいろいろお考えも出てくるものというふうに思いますが、一方、我々としても制度にのっとった適正な支援をしていかなければならないということでございます。これまでも奥州市、合併してからでありますけれども10年、大きな被害をたびたびこうむっているわけでありますので、過去の事例も考えながら、どうあればより公平性を保てるのか、そして対応ができる範囲がどういうふうな形なのかというあたりについて検討をしたいというふうに思います。          〔「関連」と呼ぶ者あり〕 ○議長(佐藤修孝君) 11番佐藤郁夫議員。 ◆11番(佐藤郁夫君) 関連してお聞きしますが、全体像がつかめないので全然わからないのですが、まず10ページ、11ページにいわゆる農地災害、それから道路橋りょう災害で、単独・補助とこうありますが、補助災害と単独を計上したということですが、何カ所なんでしょうか。この農地と道路橋りょうの関係、何カ所かということです。 それから、これは恐らく災害査定をこれから受けるんでしょうが、申請は、災害の届け出があって漏れているのはないかと、これからもあるのですかということが2点目。 それから今の考え方ですね、激甚災害はこれからでしょうからわからないんですが、たしか衣川と江刺の部分だとちょっと聞きましたが、箇所数はその地区ごとで今度はわかりますが、補助災害と単独の災害の区分、それからいわゆる40万円以下、それから13万円でしたかね、さっき激甚の関係もありましたが、その区分をどういう考え方でこの災害復旧をするかという基本方針を、どういう基本方針でいくかということをお聞きしたいと思います。激甚はいいですから。激甚はこれからでしょうからいいですから、どういう区分でどういうふうな形でいくかという基本的なことから、まずお聞きしたいと思います。 ○議長(佐藤修孝君) 及川農地林務課長。 ◎農地林務課長(及川初雄君) 4点、ご質問いただきました。 まず、最初に箇所数ということでご報告いたします。まず13番の委託料、測量委託費につきましては150カ所程度、見てございます。次に15番の工事請負費、2路線を見てございます。それから単独費の工事請負費、林業施設災害復旧工事でございますが、6路線8カ所でございます。次に補助、工事請負費の林業施設災害復旧工事、1件でございます。 あと次に2点目の、漏れているものはないかということでございます。これにつきましては、まずご報告いただいたもの、それから私たちが調査して見て発見したものをまず計上してございます。これにつきましては、まず今のところ報告いただいたものについては全部計上してございますので、まず落ちはないのかなとは思ってございます。また、途中で発見した際にも私たちはまず確認しておりますので、落ちはないのかなと思ってございます。 それから災害の限度ですね、何を補助災害にするかということでございます。それにつきましては、まず先ほど部長が申し上げたように、40万円以上につきましては補助災害、それから13万円以上40万円未満につきましては小規模災害、それから13万円未満で3戸以上の農家が被災額が13万円以上となるものにつきましては小規模災害ということで区別してございます。そして、その中で激甚の対象とならない、激甚災害とならなければならないものにつきましては小規模災害と小規模災害の2つでございます。 以上でございます。 ○議長(佐藤修孝君) 佐藤都市整備部長。 ◎都市整備部長(佐藤良君) それでは、私のほうから道路橋梁災害についてご説明いたします。 まず、補助・単独の計上が何カ所あるかということでございますが、全部で被災箇所が71カ所、今回ございました。そのうち20カ所につきましては処理済みということで、直営もしくはあと業者委託もありますが、処理済みが20カ所ございます。そして、今回の申請件数が51カ所を今回要望いたしております。それで、そのうち補助分につきましては道路が5カ所、河川が2カ所、合計7カ所でございます。そして、単独分につきましては道路が40カ所、河川が4カ所という数字でございます。 漏れはないのかということでございますが、これにつきましては11日からパトロールを続けておりまして、きのうの時点まで計上を続けてまいりましたので、これ以上の漏れはないかと考えております。 そして、補助・単独の区分はということでございますが、1カ所の工事費が60万円以上の場合、補助対象になります。それ以下の場合は単独ということになります。 そして、どのように復旧していくかということでございますが、これにつきましては全ての箇所は復旧するという考えで進めていこうと思っております。 以上でございます。 ○議長(佐藤修孝君) 11番 佐藤郁夫議員。 ◆11番(佐藤郁夫君) 土木施設の災害についてはわかりました。 それから農地の関係ですが、いわゆる150カ所を測量委託をして、これから工事費が固まってくるということだと思うんですが、激甚ではなくても40万円以上と13万円から40万円、13万円以下ということについては、これは決まっていますよね。激甚ではなくても。激甚の場合でしたか。そこをちょっとお聞きして、再質問します。 ○議長(佐藤修孝君) 菅原農林部長。 ◎農林部長(菅原千秋君) 先ほど市長のほうから検討しますというような形でお話をしたからですが、現時点での農地災害の災害復旧の場合の考え方につきましては、激甚災害に該当になれば13万円から40万円、それから13万円以下でも3件合わせてその13万円になれば事業として該当させますよというような形のものについては、それはあくまでも激甚災害指定を受けた場合ということになりますので、現時点で激甚災害の指定を受けていない1戸だけになれば、40万円以下についてはそれぞれ各農家の方々にご負担をいただくか、自力施工をするというふうな形のその選択になります。 ○議長(佐藤修孝君) 11番 佐藤郁夫議員。 ◆11番(佐藤郁夫君) 震災の場合は激甚指定を受けていろいろ配慮したわけですが、激甚にならない場合でいわゆる大雨とか何でもいろいろ対応をしてきたはずなんです。それでこれは県の補助もありましたし、あるいは市単独というのはあったかどうか、市単独でも13万円以下です、要は。簡単に言えば、40万円以下の部分をどうするかということで、これはそういう経過がたしか私はあったと、激甚指定にならなくても、大雨でそういうことがあったと私は記憶していますが、私の記憶違いであればですが。それで、そうしますと激甚災害指定にならなければ、40万円以下は自力施工しかないという今の考え方ですか。そこは市長ですかね。これさっき検討しますという意味は、どういう意味かちょっとわからなかったので、再度お聞きします。 ○議長(佐藤修孝君) 菅原農林部長。
    ◎農林部長(菅原千秋君) 過去に激甚災害指定にならない場合もその小災害だとか小規模の災害の事業を起こしていったかという部分については、ちょっと現在、把握をしてございません。していないという理解のもとでお話をさせていただいておりましたが、そこのところについてはちょっと過去の事業の部分については調べさせていただければというふうには思ってございます。 それと、市長が検討というふうな形の部分につきましては、要は激甚災害に該当しない場合でも、補助災害に該当した方が負担する自己負担も当然あるわけですから、その負担との公平性を確保しながら、単独事業でどういう事業を組めるかという部分について検討をしていく必要があるだろうというふうに考えてございますので、そこのところについてはこれから検討という形のものでございます。 ○議長(佐藤修孝君) 14番阿部加代子議員。 ◆14番(阿部加代子君) 14番阿部加代子です。 今回の補正は、災害復旧ということなんですけれども、今後このような天候でございましてゲリラ豪雨とかさまざまな災害が想定されるわけですけれども、特に雨水計をつけておいて備えるというような自治体が出ておりますけれども、奥州市におきましてこの雨水計の設置については検討されているでしょうか。お伺いいたします。 ○議長(佐藤修孝君) 佐藤市民環境部長。 ◎市民環境部長(佐藤守男君) 奥州市の場合は各総合支所に雨水計がありまして、それをもって計測という形になりますので、その中での対応というふうに考えております。 以上でございます。 ○議長(佐藤修孝君) 14番阿部加代子議員。 ◆14番(阿部加代子君) 14番阿部加代子です。 各総合支所にあるということでございますけれども、奥州市は大変広い地域でございます。また、雨がたくさん降ったときには被害が出る地域は大体予想がされておりますので、そういう地域の状況をいち早くわかるためにもこれらの測量は必要ではないかというふうに思いますけれども、お伺いして終わります。 ○議長(佐藤修孝君) 佐藤市民環境部長。 ◎市民環境部長(佐藤守男君) 現在はアメダスの観測とか、それから盛岡気象台からの情報提供とか、非常に観測の精度が高まっております。そういった情報が通常のインターネットでも配信されておりますし、あとは不測の場合には、今回もそうでしたけれども直接電話等で指示が来たりしております。そういった中で、雨量計を設置してそれを観測というのもそれはそれで一定の技術が必要だというふうに思いますので、とりあえずは今の制度の中で情報をより早く正確に把握して、あとは住民のほうに対応していきたいというふうに考えております。 以上でございます。 ○議長(佐藤修孝君) 質疑を終結いたします。 お諮りいたします。ただいま議題となっております議案第50号は、会議規則第38条第3項の規定により委員会の付託を省略したいと思いますが、これにご異議ありませんか。          〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(佐藤修孝君) ご異議なしと認めます。よって、委員会の付託を省略することに決しました。 討論ありませんか。          〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(佐藤修孝君) 討論なしと認めます。 これより採決いたします。本案は原案のとおり決することにご異議ありませんか。          〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(佐藤修孝君) ご異議なしと認めます。よって、議案第50号は原案のとおり可決されました。--------------------------------------- ○議長(佐藤修孝君) 日程第16、議案第27号、平成26年度奥州市一般会計歳入歳出決算認定についてから日程第29、議案第40号、平成26年度奥州市国民宿舎等事業会計決算認定についてまでの14件を一括して議題といたします。 決算審査特別委員長の報告を求めます。25番内田和良議員。          〔25番内田和良君登壇〕 ◆25番(内田和良君) 25番内田和良です。 時間のこともありますので少し早口になるかもしれませんが、お聞き苦しい点はお許しください。 決算審査特別委員長報告を申し上げます。 去る9月7日の本会議において設置されました当特別委員会は、9月9日から11日まで及び14日から16日までの6日間、付託を受けました平成26年度決算議案14件について精力的に審査に当たりましたので、その経過と結果についてご報告申し上げます。 まず、審査に先立ち、特別委員長、副委員長の互選を行いましたところ、委員長には、私、内田和良が、副委員長には佐藤邦夫委員が選任されました。 審査については、9月9日から16日まで議場において部等を単位とした部門ごとに部課長等から補足説明を求めながら審査を行いました。その詳細な審査の内容につきましては、議長を除く全員が委員となっておりますので、省略させていただきます。 その結果、議案第27号、平成26年度奥州市一般会計歳入歳出決算認定については、次の意見を付して原案のとおり認定すべきものと決しました。 1、市有地の活用に当たっては、中町駐車場土地売却、胆沢区統合中学校用地取得、万年の森残土処理問題のような疑義を持たれないよう適正な事務執行に努められたい。 2、学校施設の耐震化、修繕等の予算拡充に努められたい。 3、就学援助制度は、新入学、新学期の準備に間に合うよう取り組まれたい。 4、災害時等における在宅障がい者等の施設受け入れについて、体制を整えられたい。 5、観光基本計画の見直しと外部人材の登用等により、戦略的な観光振興施策の充実に努められたい。 6、災害時における確実かつ迅速な情報伝達体制を構築するとともに、重要課題として防災対策の推進を図られたい。 なお、認めがたい部分があるとし、認定すべきでないという意見がありましたことをご報告いたします。 次に、議案第28号、平成26年度奥州市国民健康保険特別会計歳入歳出決算認定についてでありますが、本件につきましては原案のとおり認定すべきものと決しました。 なお、認めがたい部分があるとし、認定すべきでないという意見がありましたことをご報告いたします。 次に、議案第29号、平成26年度奥州市後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算認定についてでありますが、本件につきましては原案のとおり認定すべきものと決しました。 次に、議案第30号、平成26年度奥州市介護保険特別会計歳入歳出決算認定についてでありますが、本件につきましては原案のとおり認定すべきものと決しました。 次に、議案第31号、平成26年度奥州市簡易水道事業特別会計歳入歳出決算認定についてでありますが、本件につきましては原案のとおり認定すべきものと決しました。 次に、議案第32号、平成26年度奥州市下水道事業特別会計歳入歳出決算認定についてでありますが、本件につきましては原案のとおり認定すべきものと決しました。 次に、議案第33号、平成26年度奥州市農業集落排水事業特別会計歳入歳出決算認定についてでありますが、本件につきましては原案のとおり認定すべきものと決しました。 次に、議案第34号、平成26年度奥州市浄化槽事業特別会計歳入歳出決算認定についてでありますが、本件につきましては原案のとおり認定すべきものと決しました。 次に、議案第35号、平成26年度奥州市バス事業特別会計歳入歳出決算認定についてでありますが、本件につきましては原案のとおり認定すべきものと決しました。 次に、議案第36号、平成26年度奥州市米里財産区特別会計歳入歳出決算認定についてでありますが、本件につきましては原案のとおり認定すべきものと決しました。 次に、議案第37号、平成26年度奥州市水道事業会計利益の処分及び決算の認定についてでありますが、本件につきましては次の意見を付して原案可決及び認定すべきものと決しました。 水道料金収納等業務委託について、受託業者の労働条件等への十分な配慮を図られたい。 次に、議案第38号、平成26年度奥州市総合水沢病院事業会計決算認定についてでありますが、本件につきましては原案のとおり認定すべきものと決しました。 次に、議案第39号、平成26年度奥州市国民健康保険まごころ病院事業会計決算認定についてでありますが、本件につきましては原案のとおり認定すべきものと決しました。 次に、議案第40号、平成26年度奥州市国民宿舎等事業会計決算認定についてでありますが、本件につきましては原案のとおり認定すべきものと決しました。 以上が、当特別委員会における審査の経過と結果であります。何とぞ当委員会の決定どおり議決くださいますようお願いいたしまして、決算審査特別委員長報告を終わります。 ○議長(佐藤修孝君) これより質疑に入ります。          〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(佐藤修孝君) 質疑なしと認めます。 これより議案第27号から議案第40号までの討論及び採決を行います。24番佐藤邦夫議員。 ◆24番(佐藤邦夫君) 監査委員という立場上、退席したほうがいいと思いますので、そのようにさせていただきます。 ○議長(佐藤修孝君) 基本的には、監査委員という公平な立場というのはわかりますが、理解しながらも、奥州市議会のこれまでの先例では採決に加わっているという状況がありますので、できればこのまま自席にとどまって採決に加わっていただくことを要望いたします。24番佐藤邦夫議員。 ◆24番(佐藤邦夫君) 以前は以前として、私個人の考え方ですので、ぜひそのようにさせていただきたいと思います。 ○議長(佐藤修孝君) ただいまの私の発言は要望でございます。及川代表監査委員。 ◎監査委員(及川新太君) 代表監査委員という立場から、今の件について一言弁明をさせていただきます。 いずれ、議選の監査委員はやはり中立公正な立場でご判断いただくということで、やはりこの採決を要する問題については、みずからが提案しているものですから、やはり監査委員の立場を利用して採決に監査委員に有利な方向に誘導するという危険性もありますので、退席が妥当というふうに私は判断して常日ごろ指導しております。 以上でございます。          〔「よしわかった。了解」と呼ぶ者あり〕 ○議長(佐藤修孝君) これよりまず、議案第27号、平成26年度奥州市一般会計歳入歳出決算認定について討論ありませんか。2番千葉敦議員。 ◆2番(千葉敦君) 2番千葉敦議員です。 私は議案第27号、平成26年度奥州市一般会計歳入歳出決算認定について反対の立場で討論いたします。 安倍政権は発足後1,000日を超え、暴走政治はますます加速をしています。憲法違反の安保法制(戦争法)を、今国会での成立に反対が6割を超す国民世論に背いて強行採決しました。震災復興が半ばの中、鹿児島川内原発が再稼働され、2017年4月には消費税10%増税が計画されるなど、暮らし、経済、平和と民主主義を脅かす亡国政治がとまりません。この2年半余り実質賃金が下がり続け、米価下落、年金切り下げなどほとんどの国民が苦境に陥る中、地方自治体である市町村が国の悪政の防波堤の役割を果たすべきであります。 このような観点から奥州市の平成26年度の施策を見たときに、行財政改革、歳出削減優先で財政調整基金の積み増しに力が入れられてきたのではないでしょうか。また、胆沢統合中学校建設における産業廃棄物の問題、万年の森の残土処理の問題が露見し始めたのも平成26年度であります。これらに対する首長、執行部の説明では明快に解明できたとは思えません。市民から監査請求が出されるなど、市政不信が市民間に起きています。これらには過度の正規職員の削減、特にも総合支所の定員減が職員の負担を増してきたことにも一因があると思われます。 私たち日本共産党は、行き過ぎた行革財政指標にとらわれている市政に警鐘を鳴らしてきました。さらに、急がなくてもよい久田前田中線やスマートインターチェンジなどの大型事業の先送りをすること、誘致企業に対する工業用水補給金を見直すこと、さらには年度末に地方交付税の補正するのではなく、早目の見定めにより市民生活向上施策や教育施設修繕などに振り向けることなどを主張してきました。 以上、住民の福祉の向上と安全を守るという地方自治の本旨に鑑み、認めがたい点がありますので、平成26年度奥州市一般会計歳入歳出決算認定について反対いたします。 ○議長(佐藤修孝君) 8番菅原由和議員。 ◆8番(菅原由和君) 議案第27号、平成26年度奥州市一般会計歳入歳出決算認定について賛成の立場で討論をさせていただきます。 奥州市誕生から9年目、小沢市政2期目の初年度となる平成26年度は、長期財政見通しの見直しや事務事業、公の施設見直しを初め、組織再編や地域自治区存廃など合併特例措置が終了する合併10年の節目を目前に控え、奥州市の将来を見据えての検討や諸準備が進められてまいりました。また、昨年は消滅可能性都市といった衝撃的な公表もあり、人口減少や少子化問題が大きくクローズアップされ、対策の必要性やその実行が急がれるなど当市の厳しい財政状況の中でまさに選択と集中を迫られる1年ではなかったかと思っております。こうした厳しい財政運営を迫られる中、地域の元気臨時交付金やがんばる地域交付金などの有利な財源も活用しながら、総合計画や新市建設計画登載事業の着実な実施を初め、地域のリーダーを育成する協働のアカデミー事業、6次産業化ビジョンの策定による地域ビジネス推進事業、そしてILC推進事業や国体に向けた環境整備事業など、今後の奥州市の活力を生み活性化へと期待がされる各種事業の実施、さらには第三セクター等改革推進債の繰上償還や財政調整基金の積み増しなど、将来の財源不足への備えも確実に実施してきております。 一方で、市税の収納率向上による収入未済額の削減、あるいは職員の給与削減や採用抑制による人件費の削減を初めとする行財政改革の推進など、市民の協力と職員の皆さんの献身的な努力により、平成26年度の一般会計歳入歳出決算は実質収支、単年度収支及び実質単年度収支ともに黒字となり、主な財政指標も改善しているなど、健全な財政運営に向けた成果が着実にあらわれており、大いに評価すべきものであります。厳しい財政運営が強いられる中、今後も引き続き健全な財政運営と市民の安心・安全の確保に向けて、機会を的確に捉えた市民参画を初め、きめ細やかな情報発信や丁寧な説明を繰り返すなど、手順を追った市民との合意形成に向けた努力に期待をするとともに、特にも庁内におけるリスク管理体制や職員一人一人のコンプライアンス意識向上に向けた対策を早急に確立するなど、市民の信頼を得られる行財政運営を推進していただくことを切に要望いたしまして、賛成討論といたします。 ○議長(佐藤修孝君) 19番千葉悟郎議員。 ◆19番(千葉悟郎君) 議案第27号、平成26年度奥州市一般会計歳入歳出決算認定について反対の立場で討論します。 平成26年度決算に学校建設事業費として平成24年度の事故繰越事業ですが、土地購入費1,365万8,000円、基本設計委託料1,449万円、実施設計委託料3,536万4,000円が含まれております。胆沢区統合中学校土地取得については、当該敷地内に産業廃棄物が発見され大きな論議を呼びました。この問題については瑕疵条項の解除を巡り事務の不手際があり、庁内、内部ですが、庁内検証本部を立ち上げ検証してきました。その報告書では、法令や規則違反は認められないとしていますが、市の財務規則違反、債務放棄に当たり議会上程案件にすべき等の意見があり、いまだ議論がなされております。 また、市民有志から住民監査請求も出されております。この問題は平成26年度に発覚、議論がなされており、平成26年度決算は産業廃棄物問題を含む一連の流れとなっております。しかしながら、学校建設の事務にかかわる覚書の申し出に対し市当局は十分な調査も行わず、また、それぞれ担当分野の連携をとらず、当局も認めておりますが事務的不手際があったと言わざるを得ません。市政運営において、特にも税金の使い方に少しでも不明瞭な使途は許されるものではありません。市の膨大な負債削減のために市民に強いている行財政改革等を実施しているさなかに、市当局の行政事務の過失の穴埋めに市民の莫大な税金が使われたことに、市政運営を監視する役目を持つ議員として納得できず反対するものであります。 以上であります。 ○議長(佐藤修孝君) 15番中西秀俊議員。 ◆15番(中西秀俊君) 議案第27号、平成26年度一般会計決算認定に当たり賛成の討論をいたします。 平成26年度は奥州市が誕生しまして9年目の年で、合併特例債措置が終了する前年となり、変わる年への準備、検討を進める時期となり、総合計画に掲げる施策を着実に推進しながら新市建設計画事業のまだ執行されていない分の促進を図り、取り組まれました。一般会計の実質収支額も黒字となりました。これに財政調整基金積立金取り崩し額を控除した実質単年度収支も、黒字となってございます。本当に厳しい財政状況の中、前年度に続き市税の収納率向上による歳入の確保や、職員・人件費の削減などによる歳出抑制の努力も認めるところでございます。歳入面では、人口減少、少子化など税収入の増額が期待できず、歳出面では高齢化社会の到来、地域経済の疲弊などにより社会保障費などの増額が重くのしかかってくる状況や、これから地方消費税が段階的に削減される状況で市の財政力に見合った歳出に努力され、適切に財政運営に取り組まれております。市長を初めとする職員の皆様の日々の努力に敬意を表します。多くの市民が行政運営を理解されて、将来も人口減少社会の取り組みを進めるために、身の丈に合った歳出規模と財政健全化をより図り、さまざまな事態に対応できる柔軟性や平等の予算の運用を今後も期待するところでございます。それぞれの住民の心情にも配慮し、地域の歴史、伝統にも尊重する、大切にする姿勢をこれからも強く望みます。奥州市としても一体感をさらに強め、さまざまな課題に対応できる行政運営をこれからも強く期待するものでございます。 結びに、持続可能なまちづくりのために次のステップ、さらなるステップを着実に踏み出していかれることも強く望み、賛成討論といたします。 ○議長(佐藤修孝君) 17番菅原明議員。 ◆17番(菅原明君) 私は、議案第27号、平成26年度奥州市一般会計歳入歳出決算認定について反対の立場で討論します。 平成26年度決算を見ますと、3点、市長の行政運営に大きな疑念を感じ取れます。 1つは、胆沢統合中学校建設に係る建設予定地取得に関する契約と産廃処理の問題であります。2つ目は、万年の森に新設しようとしている太陽光施設事業に関するプロポーザルの公表及び残土処理について、いまだ説明が尽くされていません。3つ目は、総合支所のあり方であります。これ以上、支所の職員を減らさないでほしいというのが地域の声であります。しかし、市長はダウンサイジングを進めるとし、2課3グループで実施しようと計画をしております。私は、以上述べた3件について市民理解を得ているとは到底感じられません。 以上の点から、議案第27号、平成26年度奥州市一般会計歳入歳出決算認定について反対いたします。 ○議長(佐藤修孝君) 討論を終結いたします。 これより採決いたします。本案に対する特別委員長の報告は、意見を付して原案のとおり認定すべきものとするものであります。特別委員長報告のとおり決することに賛成の方の起立を求めます。          〔賛成者起立〕 ○議長(佐藤修孝君) 起立多数であります。よって、議案第27号は特別委員長報告のとおり決しました。 ここで3時50分まで休憩をいたします。               午後3時36分 休憩---------------------------------------               午後3時51分 再開 ○議長(佐藤修孝君) 再開いたします。議案審議を続けます。 次、議案第28号、平成26年度奥州市国民健康保険特別会計歳入歳出決算認定について討論ありませんか。2番千葉敦議員。 ◆2番(千葉敦君) 2番千葉敦です。 私は、議案第28号、平成26年度奥州市国民健康保険特別会計歳入歳出決算認定について反対の立場で討論をします。 奥州市の国民健康保険税は平成23年度の大幅な引き上げ後、黒字が続き財政調整基金が平成25年度末、約11億円、平成26年度末には約16億円に達しています。26年度の歳入額は、繰越金を除くと約129億6,500万円。積み立て分を除く歳出額は約124億3,000万円であり、単年収支で約5億3,500万円の黒字になります。この傾向は平成25年度も同様であります。このように、国保税引き下げの財源がありながら、市民団体の引き下げの要望にも応じていただくことができなかったのは残念でなりません。短期保険証や資格証明書の発行は家庭事情に配慮しているとはいえ、依然ゼロ件にはなっていません。社会保障の点でもゆゆしき事態と考えます。 以上の点から、平成26年度奥州市国民健康保険特別会計歳入歳出決算認定についての反対討論といたします。 ○議長(佐藤修孝君) 1番鈴木雅彦議員。 ◆1番(鈴木雅彦君) 1番鈴木でございます。 私は、議案第28号、平成26年度奥州市国民健康保険特別会計歳入歳出決算認定について賛成の立場で討論いたします。 本議案は、さきの決算審査特別委員会において慎重に審議を重ね、市民にとっても最も大切な安心と安全を保障する保険事業の提供等について適正に処理されたものであると判断いたしました。歳入歳出の状況については割愛いたしますが、26年度事業会計においては保険税収入が順調に伸びたのに対し、さまざまな要因があるにしても給付費等支出が減少した結果、実質収支が黒字となり安定的な事業運営を実施可能なものにしたと判断できます。ただし、国保税等の未納額が総額約8億円超という現状については、滞納者中の生活困窮者対策等も含め、早急かつ現実的な対応が必要と思われます。また、議論のありました国保税の引き下げ措置については、基金積み立ての状況に鑑み、27年度当初に示されたとおり28年度よりの引き下げ実施を希望するとともに、早期の具体案提示を求めます。 直診勘定については、昨年8月よりの前沢診療所の完全休止も影響し保険診療収入が大きく落ち込み、一般会計等よりの繰り入れ増を必要といたしました。27年度よりは、江刺を除く2診療所が医療局へ移管し会計が統合されましたが、前沢診療所の早期再開への方策は財政においても喫緊の課題であると指摘できます。 以上の点については、市長及び担当関連部門に強く要望するものでありますが、決算に係る充当はおおむね妥当であり、承認すべきものであると判断いたします。 ○議長(佐藤修孝君) 討論を終結いたします。 これより採決いたします。本案に対する特別委員長の報告は、原案のとおり認定すべきものとするものであります。特別委員長報告のとおり決することに賛成の方の起立を求めます。          〔賛成者起立〕 ○議長(佐藤修孝君) 起立多数であります。よって、議案第28号は特別委員長報告のとおり決しました。 次に、議案第29号、平成26年度奥州市後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算認定について討論ありませんか。          〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(佐藤修孝君) 討論なしと認めます。 これより採決いたします。本案に対する特別委員長の報告は、原案のとおり認定すべきものとするものであります。特別委員長報告のとおり決することにご異議ありませんか。          〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(佐藤修孝君) ご異議なしと認めます。よって、議案第29号は特別委員長報告のとおり決しました。 次に、議案第30号、平成26年度奥州市介護保険特別会計歳入歳出決算認定について討論ありませんか。          〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(佐藤修孝君) 討論なしと認めます。 これより採決いたします。本案に対する特別委員長の報告は、原案のとおり認定すべきものとするものであります。特別委員長報告のとおり決することにご異議ありませんか。          〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(佐藤修孝君) ご異議なしと認めます。よって、議案第30号は特別委員長報告のとおり決しました。 次に、議案第31号、平成26年度奥州市簡易水道事業特別会計歳入歳出決算認定について討論ありませんか。          〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(佐藤修孝君) 討論なしと認めます。 これより採決いたします。本案に対する特別委員長の報告は、原案のとおり認定すべきものとするものであります。特別委員長報告のとおり決することにご異議ありませんか。          〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(佐藤修孝君) ご異議なしと認めます。よって、議案第31号は特別委員長報告のとおり決しました。 次に、議案第32号、平成26年度奥州市下水道事業特別会計歳入歳出決算認定について討論ありませんか。          〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(佐藤修孝君) 討論なしと認めます。 これより採決いたします。本案に対する特別委員長の報告は、原案のとおり認定すべきものとするものであります。特別委員長報告のとおり決することにご異議ありませんか。          〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(佐藤修孝君) ご異議なしと認めます。よって、議案第32号は特別委員長報告のとおり決しました。 次に、議案第33号、平成26年度奥州市農業集落排水事業特別会計歳入歳出決算認定について討論ありませんか。          〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(佐藤修孝君) 討論なしと認めます。 これより採決いたします。本案に対する特別委員長の報告は、原案のとおり認定すべきものとするものであります。特別委員長報告のとおり決することにご異議ありませんか。          〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(佐藤修孝君) ご異議なしと認めます。よって、議案第33号は特別委員長報告のとおり決しました。 次に、議案第34号、平成26年度奥州市浄化槽事業特別会計歳入歳出決算認定について討論ありませんか。          〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(佐藤修孝君) 討論なしと認めます。 これより採決いたします。本案に対する特別委員長の報告は、原案のとおり認定すべきものとするものであります。特別委員長報告のとおり決することにご異議ありませんか。          〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(佐藤修孝君) ご異議なしと認めます。よって、議案第34号は特別委員長報告のとおり決しました。 次に、議案第35号、平成26年度奥州市バス事業特別会計歳入歳出決算認定について討論ありませんか。          〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(佐藤修孝君) 討論なしと認めます。 これより採決いたします。本案に対する特別委員長の報告は、原案のとおり認定すべきものとするものであります。特別委員長報告のとおり決することにご異議ありませんか。          〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(佐藤修孝君) ご異議なしと認めます。よって、議案第35号は特別委員長報告のとおり決しました。 次に、議案第36号、平成26年度奥州市米里財産区特別会計歳入歳出決算認定について討論ありませんか。          〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(佐藤修孝君) 討論なしと認めます。 これより採決いたします。本案に対する特別委員長の報告は、原案のとおり認定すべきものとするものであります。特別委員長報告のとおり決することにご異議ありませんか。          〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(佐藤修孝君) ご異議なしと認めます。よって、議案第36号は特別委員長報告のとおり決しました。 次に、議案第37号、平成26年度奥州市水道事業会計利益の処分及び決算の認定について討論ありませんか。          〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(佐藤修孝君) 討論なしと認めます。 これより採決いたします。本案に対する特別委員長の報告は、意見を付して原案のとおり可決及び認定すべきものとするものであります。特別委員長報告のとおり決することにご異議ありませんか。          〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(佐藤修孝君) ご異議なしと認めます。よって、議案第37号は特別委員長報告のとおり決しました。 次に、議案第38号、平成26年度奥州市総合水沢病院事業会計決算認定について討論ありませんか。          〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(佐藤修孝君) 討論なしと認めます。 これより採決いたします。本案に対する特別委員長の報告は、原案のとおり認定すべきものとするものであります。特別委員長報告のとおり決することにご異議ありませんか。          〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(佐藤修孝君) ご異議なしと認めます。よって、議案第38号は特別委員長報告のとおり決しました。 次に、議案第39号、平成26年度奥州市国民健康保険まごころ病院事業会計決算認定について討論ありませんか。          〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(佐藤修孝君) 討論なしと認めます。 これより採決いたします。本案に対する特別委員長の報告は、原案のとおり認定すべきものとするものであります。特別委員長報告のとおり決することにご異議ありませんか。          〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(佐藤修孝君) ご異議なしと認めます。よって、議案第39号は特別委員長報告のとおり決しました。 次に、議案第40号、平成26年度奥州市国民宿舎等事業会計決算認定について討論ありませんか。          〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(佐藤修孝君) 討論なしと認めます。 これより採決いたします。本案に対する特別委員長の報告は、原案のとおり認定すべきものとするものであります。特別委員長報告のとおり決することにご異議ありませんか。          〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(佐藤修孝君) ご異議なしと認めます。よって、議案第40号は特別委員長報告のとおり決しました。 ここで休憩に入るわけですが、休憩する前に会議時間を午後6時まで延長いたします。 ここで、暫時休憩をいたします。               午後4時2分 休憩---------------------------------------               午後5時5分 再開 ○議長(佐藤修孝君) 再開いたします。--------------------------------------- ○議長(佐藤修孝君) 奥州万年の森における太陽光発電事業に関する調査についてを議題といたします。奥州万年の森における太陽光発電事業に関する調査特別委員長の報告を求めます。4番佐藤洋議員。          〔4番佐藤洋君登壇〕 ◆4番(佐藤洋君) 4番佐藤です。 奥州万年の森における太陽光発電事業に関する調査特別委員長の報告を申し上げます。 本会議において設置されました当特別委員会は、本日、委員会を開催しましたので、ここにその経過についてご報告申し上げます。 まず、特別委員長及び副委員長の互選を行いましたところ、委員長には、私、佐藤洋が、副委員長には菅原明委員が選任されました。また、当特別委員会の調査方針等の決定など迅速性及び機動性を図る目的で幹事会を設置することとし、構成等については後日開催する特別委員会において選任することといたしました。 以上、申し上げまして、奥州万年の森における太陽光発電事業に関する調査特別委員長の報告を終わります。 ○議長(佐藤修孝君) 質疑ありませんか。          〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(佐藤修孝君) 質疑なしと認めます。 討論ありませんか。          〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(佐藤修孝君) 討論なしと認めます。 これより採決いたします。本件は、特別委員長報告のとおり決することにご異議ありませんか。          〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(佐藤修孝君) ご異議なしと認めます。よって、本件は特別委員長報告のとおり決しました。--------------------------------------- ○議長(佐藤修孝君) 日程第30、ILC誘致及び国際科学技術研究圏域調査についてを議題といたします。 ILC誘致及び国際科学技術研究圏域調査特別委員長の報告を求めます。23番渡辺忠議員。          〔23番渡辺忠君登壇〕 ◆23番(渡辺忠君) ILC誘致及び国際科学技術研究圏域調査特別委員長の報告を申し上げます。 当特別委員会は、去る8月10日、11日の2日間の日程でILC関連施設の視察研修を実施するとともに、今定例会中の9月18日に委員会を開催いたしましたので、その経過についてご報告を申し上げます。 まず、8月10日、11日には調査活動の一環として、2月の1回目の視察に参加しなかった議員12人により、茨城県つくば市の高エネルギー加速器研究機構、千葉県柏市の柏の葉アーバンデザインセンター及び柏の葉スマートシティミュージアムの視察を行いました。 まず、高エネルギー加速器研究機構は、1997年に日本の加速器科学の総合的発展の拠点として設立され、国際共同実験や国際共同開発への参加並びに先端的研究分野の開拓を担う人材の育成等を行っています。ここでのILCの建設実現に向けての研究としては、高品質なビームの生成と制御、高性能の超伝導空洞と加速システムの開発、性能を高めつつ、より製造コストを抑えた超伝導加速空洞の製造方法のほか、最先端の測定器の研究開発を行っております。 視察では、空洞製造技術開発施設、超伝導高周波試験施設及び先端加速器試験施設を実際に見学し、詳しい説明を聞きながら、同機構では既にILCの建設を想定した部品等の製造技術開発や各種研究が行われており、研究者間では北上山地を想定したILC建設に向け、着々と準備が進められているということを肌で感じました。日本へのILC建設に向けての国の動きは慎重ですが、確実に前進してもらうことを期待するものであります。 次に、柏の葉アーバンデザインセンターでは、公・民・学連携によるまちづくりを視察いたしました。同センターでは、千葉県柏市北部のつくばエクスプレス沿線の柏の葉キャンパス駅を中心とした公・民・学連携によるまちづくりを進めております。同センターは、柏市、柏商工会議所、田中地域ふるさと協議会、三井不動産、首都圏新都市鉄道、東京大学、千葉大学の7つを構成団体とし、公・民・学の連携をテーマに2006年に設立されました。2008年には、千葉県、柏市、東京大学、千葉大学の4者が共同で柏の葉国際キャンパスタウン構想を策定し、同センターが拠点となって国際学術研究都市・次世代環境都市を目指したまちづくりを進めております。その後、2011年には当初からのコンセプトをベースにしながら、課題解決モデルとしての環境共生都市、健康未来都市、新産業創造都市の3つのまちづくりのコンセプトを改めて示し、プロジェクトの一層の推進を図っているとのことです。 当市と柏の葉地区では、その環境や条件は大きく違いますが、ILC誘致に向けて新しい都市開発の構想が求められている今、今後の新しいまちづくりを考える上での参考となる事例であると感じてまいりました。ILC建設の際には、それぞれが得意の分野を生かしながら創造的な町、住まいの実現に向けて努力していく必要があると考えます。 次に、柏の葉スマートシティミュージアムは、環境共生都市、健康未来都市、新産業創造都市の融合を目指すスマートシティの理念や概念、これから実現される近未来都市の仕組みやライフスタイルを体感するための施設であり、柏の葉地区が目指しているスマートシティを最先端の映像技術や展示コーナーにより仮想体験できる施設であります。柏の葉アーバンデザインセンターでのまちづくり構想の説明直後の見学ということで、まちづくりの具体的なイメージを膨らませることができました。 以上の3つの施設を視察しながら、ILCの建設が実現に向かって進んでいることを実感するとともに、ILCが建設された場合のまちづくりの考え方を参考としながら、広範囲な国際科学都市の誕生のための活動を推進していく必要性を強く感じました。 次に、9月18日の委員会では、市長及び担当職員の出席を求め、ILC誘致に係る国の2016年度の概算要求の内容、奥州市ILCまちづくりビジョン策定の進捗状況、ILC誘致に係る27年度の市の取り組み内容等について調査いたしました。 ILC誘致に係る国の2016年度の概算要求の内容につきましては、成長戦略の実現に向けての科学技術イノベーションの推進について1億1,000万円が要求されております。ぜひ、この中で必要な調査を行っていただくことを希望するものであります。 次に、奥州市ILCまちづくりビジョンの策定につきましては、奥州市ILCまちづくりビジョン策定委員会をことしの7月に立ち上げ、まちづくり・地域生活支援分科会、産業振興分科会、福祉医療・教育分科会の3つの分科会で内容を検討しながら、12月の策定を目指して進められているとのことです。このビジョン策定に関しましては、広域的、総体的、専門的な視点や新しい発想による提案を期待するものです。 また、奥州市ではILC計画の周知と受け入れ機運の醸成やILCの実現を見据えた環境整備に向け、さまざまな取り組みを行っております。その中でも水沢江刺駅内観光案内所のスペースについては、関係機関との連携を図りながら有効活用を進めてほしいという意見がありました。内容の詳細につきましては、議長を除く議員全員が委員となっておりますので省略をさせていただきます。 なお、ILCの誘致及び将来のまちづくり方策については、今後もさらに調査の必要があることから、議会閉会中といえども調査できますようお取り計らい方お願い申し上げまして、ILC誘致及び国際科学技術研究圏域調査特別委員長の報告を終わります。 ○議長(佐藤修孝君) 質疑ありませんか。          〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(佐藤修孝君) 質疑なしと認めます。 討論ありませんか。          〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(佐藤修孝君) 討論なしと認めます。 これより採決いたします。本件は、特別委員長報告のとおり決することにご異議ありませんか。          〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(佐藤修孝君) ご異議なしと認めます。よって、本件は特別委員長報告のとおり決しました。 なお、特別委員長から議会閉会中も継続して調査したいとの申し出があります。特別委員長申し出のとおり決することにご異議ありませんか。          〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(佐藤修孝君) ご異議なしと認めます。よって、特別委員長申し出のとおり決しました。--------------------------------------- ○議長(佐藤修孝君) 日程第31、地域医療調査についてを議題といたします。 地域医療調査特別委員長の報告を求めます。14番阿部加代子議員。          〔14番阿部加代子君登壇〕 ◆14番(阿部加代子君) 14番阿部加代子です。 地域医療調査特別委員長の報告を申し上げます。 当特別委員会は、議会閉会中の7月10日と7月17日、今定例会中の9月18日に委員会を開催いたしましたので、ここにその経過についてご報告申し上げます。 7月10日の委員会では、特定医療法人社団清和会、理事長、佐藤芳邦理事長との懇談を行い、江刺区内の診療所の運営状況などについてお話を伺い、診療施設が抱える課題や救急医療の現状などについての質疑を行いました。 7月17日の委員会では、岩手県立胆沢病院、勝又宇一郎院長との懇談を行い、県立胆沢病院の現状や地域医療構想などについてお話を伺い、奥州二次医療圏における公立病院の役割や医療機関の連携などに関する質疑を行いました。 9月18日の委員会では、特別委員会設置当初に予定しておりました調査事項が全て調査済みとなったことを確認いたしましたので、今後はこれまでの調査活動の内容と市当局への提言を含めて報告書として取りまとめ、12月定例会において本特別委員会による調査を終結させることといたしました。 内容の詳細につきましては、議長を除く議員全員が委員となっておりますので省略をさせていただきます。 なお、今後の特別委員会において調査内容などを総括する必要があることから、議会閉会中といえども調査できますようお取り計らい方お願い申し上げまして、地域医療調査特別委員長の報告を終わります。 ○議長(佐藤修孝君) 質疑ありませんか。          〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(佐藤修孝君) 質疑なしと認めます。 討論ありませんか。          〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(佐藤修孝君) 討論なしと認めます。 これより採決いたします。本件は、特別委員長報告のとおり決することにご異議ありませんか。          〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(佐藤修孝君) ご異議なしと認めます。よって、本件は特別委員長報告のとおり決しました。 なお、特別委員長から議会閉会中も継続して調査したいとの申し出があります。特別委員長申し出のとおり決することにご異議ありませんか。          〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(佐藤修孝君) ご異議なしと認めます。よって、特別委員長申し出のとおり決しました。--------------------------------------- ○議長(佐藤修孝君) 日程第32、陳情第19号、請願第17号を議題といたします。 総務常任委員長の報告を求めます。11番佐藤郁夫議員。          〔11番佐藤郁夫君登壇〕 ◆11番(佐藤郁夫君) 総務常任委員長報告を行います。 去る8月28日の本会議で付託されました陳情第19号及び請願第17号について、9月17日に委員会を開催し、総務企画部長及び財務部長等の出席を求め、慎重に審査をいたしましたので、その経過と結果についてご報告申し上げます。 まず、陳情第19号、総合支所の組織再編に係る陳情についてでありますが、本件につきましては市民に対する説明が十分に行われていない段階であり、今後、市民説明会の状況等を踏まえて結論を出すべきとの観点から、継続審査すべきものと決しました。 なお、組織再編に係る対応時期を考慮し、結論を早急に出すべきという観点から、今委員会で採択すべきとの意見がありましたことをご報告申し上げます。 次に、請願第17号、市有地の無償貸与及び無償譲渡についての請願についてでありますが、本件につきましては地域における障がい者施設の利用者増加に対応する安定的な運営の必要性などの観点から、採択すべきものと決しました。 なお、公有財産に係る貸付料について無償という設定が適切であるかどうかの調査をすべきという観点から、継続審査すべきとの意見がありましたことをご報告申し上げます。 以上が、当委員会に付託になりました陳情及び請願の審査の経過と結果であります。 何とぞ、当委員会の決定どおり議決くださいますようお願いを申し上げまして、総務常任委員長報告を終わります。 ○議長(佐藤修孝君) ただいま議題となっております請願等のうち、陳情第19号に係る総務常任委員長の報告は継続審査であります。よって、請願第19号に係る質疑等は行いません。 請願第17号について質疑ありませんか。4番佐藤洋議員。 ◆4番(佐藤洋君) 4番佐藤です。それでは、二、三、委員長のほうに確認したいと思います。 請願の趣旨、あと請願の理由、この中に1つは「大半が市より無償で土地を借用し」云々という、これについては、例えば委員会の中で県内の状況なり近隣の市町村の状況、そういうお話し合いはなかったのか。あともう一つは、趣旨と理由のところにも出てくるんですが、例えば請願の趣旨のところ、上から「財政的に豊かなところは少なく」云々とあります。あとは理由のところにも、下のほうに「財政的に脆弱な法人にとっては」云々。この辺、ある法人なりそういう財政的な事情とか、例えば26年度の経営状況なり、そういうお話し合いなり出なかったのか確認したいと思います。よろしくお願いします。 ○議長(佐藤修孝君) 佐藤郁夫議員。 ◆11番(佐藤郁夫君) お答えをいたします。 まず第1点目の、市内あるいは県内の状況ということは、資料を提出していただきまして当局のほうから説明をいただきました。土地の貸付状況につきましては、福祉団体、社会福祉協議会を含めた社会福祉法人でございますが15団体の結果がございまして、貸付料は現行でいただいているのは法人駒形会、これは職員駐車場分のみの有償ということです。それから社会福祉法人胆沢コスモス会、これは後で説明しますが、減額2分の1で37万8,709円いただいているということが出されました。 それから県内の状況でございますが、岩手県は無償貸与していると、ただ課の内部では、社会福祉法人といえども収益が生じている団体に対して無償貸付することはいかがなものかという見方もあるが、具体的な結論には至っていないと。盛岡市、無償貸与をしている。課の内部では、今は優遇、今後は優遇しない方向で協議を行っていると。花巻市、無償貸与をしている。今後は適正な時価での貸し付けとする方向。一関市、無償貸与をしている。社会福祉法人が福祉施設を設置する場合は、非営利である内容については無償としているというような内容でございました。 それから奥州市の対応でございますが、これは土地の譲渡または貸し付けする際の対価は原則として適正な時価とすると。ただし、市が策定している各種計画において具体的な事業が記載されており、当該計画の担当課の意見を参考とし、行政目的達成のために必要があると判断した場合、貸付料は時価の5%に2分の1を乗じた額、年額でございますが、とすることができるということが説明としてされました。 それで戻りますが、1の土地の貸付状況で15法人がありますが、この法人については5年間、28年から32年までは無償とすると。その後、先ほど申し上げました時価の5%に2分の1を乗じた額とすることができる規定ですが、これをやる方向だということで市長決裁を得ているという説明がありました。 したがって、委員会の議論の内容とすれば、この説明の内容について委員会の中でいろいろな質問なり、あるいは意見が出されたということでございます。これは無償とするべきだという意見と、あるいは先ほど申し上げました、継続審査すべきとの意見があったということにつながります。 それから財政的に豊かなところ、脆弱なところということでございますが、この部分については、議論としては先ほど申し上げました1点に集中しまして、県内・県外の状況は別といたしまして、土地の貸付状況について5年間無償にするということについて、いわゆる奥州市の対応でございますが、この部分についてかなりの議論がされたという内容でございます。 以上でございます。 ○議長(佐藤修孝君) 4番佐藤洋議員。 ◆4番(佐藤洋君) ありがとうございました。 非常に私も現職時代は、ここの議論は非常にいろいろ研究した経過がございますが、あと1つは、これはあくまで今回の要望なり請願の趣旨というのは、障がいの施設というふうに中身的にはなっているんですが、その辺はあくまでも障がいの施設という、総務常任委員会のほうでは意識しながらという議論でございますか。 というのは、ご存じのとおり、社会福祉法人でも障がいのほかにも保育所なり、介護の施設もやっています。ですから、あくまでここは限定的に障がいの施設ということで委員会のほうではお話し合いをしたのかと、その辺の確認でございます。 ○議長(佐藤修孝君) 佐藤委員長。 ◆11番(佐藤郁夫君) その障がいの施設の法人から出されたということは、委員がそれぞれ認識をしまして、ある委員は、これは障がいの施設なのですというところまで限定したという形で議論した経過はございます。 以上でございます。 ○議長(佐藤修孝君) 質疑を終結いたします。 討論ありませんか。4番佐藤洋議員。 ◆4番(佐藤洋君) 4番佐藤でございます。 私は、この請願につきまして、委員長報告に対しまして反対ということで討論させていただきたいと思います。 やはり無償という、ここは無償貸与もしくは無償譲渡されたく請願するということで、総務の委員会でもあったように、無償はいかがなものかというご意見もあったということでございますが、やはり1つは、現在こういう障がいなり介護なり、これの施設運営については確かに国の制度で翻弄されているところがございますが、あくまで今は契約制度、支援制度でこれで運営するということになっています。従来であれば措置ということで、これが国なり県なり市が、これは一方的にある意味、施設を利用しなさいということでそれなりに財政的にも優遇されていました。ただ、今はあくまでも障がいの施設もこれは契約制度、これで経営的にこれは競争原理が働いている、そういう制度になっています。これは話すともっと長くなるので、いずれそういう競争原理にのっとった現在、社会福祉法人の経営というのがなされなければならないと思います。 そして、もう一つの反対の理由としては、やはりでは障がいのこの法人だけを今回、無償貸与もしくは無償譲渡とした場合、ではほかの事業、介護なり保育をやっている法人からも、たくさんこれは希望はあると思います。私はそういう意味で無償はやはり、それで先ほど委員長の報告にありましたように、本来、市ですと評価額の5%の例えば貸し付け、さらにそれを2分の1にするということで、いずれその方向には行くと思いますが、私は現時点でこの請願につきましては無償貸与もしくは無償譲渡ということにつきましては反対でございます。 以上です。 ○議長(佐藤修孝君) 23番渡辺忠議員。 ◆23番(渡辺忠君) 私は、この請願第17号、市有地の無償貸与及び無償譲渡について賛成の立場で討論したいと思います。 先般の常任委員会でもいろいろ質問させていただきましたが、やはり今の障がい者のこの施設を運営されている方々の意見をお聞きしても、やはり市からの土地を有償でやられている方もありますけれども、やはり市の土地の上にさらに法人みずから資金を投じての建物をつくらなければならない。そのほかに当然、毎日の運営費があります。しかも今、各施設がこの障がい者の方々の利用が年々多くなってきている。ですから、当初建てた施設が手狭で、いずれは増築等を考えていかなければならない。そういう切実な思いも委員会でお話しされましたことを受けて、私はやはり全国でも、あるいは県でもこの障がい者施設のみではなく、さまざまな介護施設あるいは老人ホーム等も無償で譲渡されている施設がありました。 したがって、私は奥州市にとっても、本来行政がやらなければならないその仕事を法人の方々が少ない人数の中で、地域の障がい者の子供たち、あるいは利用される全ての皆さんの思いを大事にしながら日夜奮闘されている。したがって、私はこの市の土地をぜひ、この請願者が話をされておりますように無償貸与、無償譲渡で今後も福祉向上に役立てていくべきだと、そういう思いから私はこの請願に賛成するものであります。 ○議長(佐藤修孝君) 討論を終結いたします。 これより採決いたします。この請願に対する総務常任委員長の報告は採択であります。本件は、委員長報告のとおり決することに賛成の方の起立を求めます。          〔賛成者起立〕
    ○議長(佐藤修孝君) 起立多数であります。よって、請願第17号は委員長報告のとおり決しました。--------------------------------------- ○議長(佐藤修孝君) 日程第33、請願第18号を議題といたします。 建設環境常任委員長の報告を求めます。12番千葉正文議員。          〔12番千葉正文君登壇〕 ◆12番(千葉正文君) 建設環境常任委員長報告を行います。 去る8月28日の本会議において当委員会に付託になりました請願第18号について、9月17日に委員会を開催し、都市整備部長等の出席を求め慎重に審査いたしましたので、ここにその経過と結果についてご報告申し上げます。 請願第18号、市道木工団地線の全線舗装を求める請願でありますが、本件につきましては、現地調査による現状の確認、付近住民からの利用状況の聞き取りなどを実施した上で審査を行いました。 当局からは周辺農道が圃場整備により舗装整備されたこと、請願路線が愛宕地区の地区要望に登載されていないことが説明され、委員からは「周辺農道が舗装されている状況と、もともとは農道だった請願路線が市道との交換により市道認定されたため、結果的にこの路線だけが現在まで未舗装の状態であるという経緯を勘案すれば、周辺農道と同様に舗装をしてほしいという請願者の思いは理解できる」との発言がありました。 審査においては、採択及び趣旨採択の意見がありましたが、多数決により賛成多数で採択とすべきものと決しました。 以上が、当委員会に付託になりました請願の審査の経過と結果であります。何とぞ当委員会の決定どおり議決くださいますようお願い申し上げまして、建設環境常任委員長報告を終わります。 ○議長(佐藤修孝君) 質疑ありませんか。3番廣野富男議員。 ◆3番(廣野富男君) 3番廣野富男であります。 2点ほど確認をさせていただきますが、本道路の請願に際して、地元自治会から愛宕振興会に整備の要望、先ほどの報告ではなかったというふうに聞いたような気がしますが、そういう要望を出した経過があったのかどうかという部分の確認と、その後その請願提出前に調整をされたのかどうか。それと会長の意見等はいかがなるものだったのか、そこら辺を調査をされたのかお伺いしたいと思います。 ○議長(佐藤修孝君) 千葉委員長。 ◆12番(千葉正文君) 愛宕地区振興会、そこへの要望は毎年行っているということのようです。その要望した後の結果についての報告等については、一切報告を受けていないというようなことでした。 以上です。 ○議長(佐藤修孝君) 3番廣野富男議員。 ◆3番(廣野富男君) その後、今回提出しますよと、請願を提出しますよということに対しての愛宕地区の振興会の会長さん等からご意見をお伺いした経過があるかどうか、確認したいと思います。 ○議長(佐藤修孝君) 千葉委員長。 ◆12番(千葉正文君) 請願者の話によれば、一応、今回請願を出すということについてはお話しして、了解を得ているということです。よしという了解を受けているというお話でした。 ○議長(佐藤修孝君) 14番阿部加代子議員。 ◆14番(阿部加代子君) 14番阿部加代子です。 ここの木工団地線の全線舗装を実施するという請願でございますけれども、費用としてはここを全線舗装した場合、どのくらい費用がかかるかというような見積もりは調査されたか、お伺いをいたします。 ○議長(佐藤修孝君) 千葉委員長。 ◆12番(千葉正文君) 当局で概算金額を算出したようでございます。算出して、現状のまま簡易舗装をすれば850万円、路盤から整備した場合には1,560万円の工事費が必要となる見込みだということです。          〔「終わります」と呼ぶ者あり〕 ○議長(佐藤修孝君) 質疑を終結いたします。 討論ありませんか。24番佐藤邦夫議員。 ◆24番(佐藤邦夫君) 今、委員長の話のとおり、これは愛宕の田谷、海老島という私の地元からの請願でございます。請願者に対しまして、愛宕地区では道路の舗装改良につきましては、6つの自治会が愛宕にはあるんですけれども、その自治会で例えば今回の場合は海老島から田谷という大きな部落、そして愛宕の振興会に持ち寄って話をして、そしてそこでもんで、簡易な舗装であれば原則ローテーションでもって改良をしていくというようなルールを定めております。このルールを定めるには私も加わったわけですけれども、当然請願している自治会の会長さんも、今は変わっていますけれども入っております。そして、私も地元ですので紹介議員になってほしいということを頼まれましたけれども、そういうルールになっているので勘弁してほしいということでした。そのルールはルールとして、請願する権利は誰にもあるということでしたけれども、このことは地区の振興会長も請願議員も含めてお話をしております。当然そういった道路の改良、舗装はどこの地区からも要望があるので、そういうルールを決めた以上はルールに従ってほしいなと、当然、舗装に対しては反対するものではありませんけれども、このルールを守らないと地域のコミュニティーは守れないのではないかなと、そういうふうに思います。 そしてまたこれも、先ほどはちょっと退場しましたけれども、今回もそういう私の置かれている立場を、採決すべきではないと、加わるべきではないという判断を私はしております。賛成も反対もできないわけですので退席をお願いしたいと思います。 ○議長(佐藤修孝君) 24番議員に申し上げますが、議長としてはこの本会議で意思表明をしていただきたいと思います。要望でございます。          〔「退席はいいんだ。本人の意思だから」と呼ぶ者あり〕 ○議長(佐藤修孝君) 要望でございます。 討論を終結いたします。 これより採決いたします。この請願に対する建設環境常任委員長の報告は採択であります。本件は、委員長報告のとおり決することに賛成の方の起立を求めます。          〔「今のを反対討論ととるか、とらないか」と呼ぶ者あり〕 ○議長(佐藤修孝君) 私は反対討論ととりました。          〔「退席したんだから討論でないでしょう」と呼ぶ者あり〕 ○議長(佐藤修孝君) 暫時休憩します。               午後5時49分 休憩---------------------------------------               午後5時50分 再開 ○議長(佐藤修孝君) 再開いたします。 私は討論と受け取りました。そこで、討論まだございますか。3番廣野富男議員。 ◆3番(廣野富男君) 3番廣野富男であります。 先ほどは反対討論と受け取って発言を控えましたが、改めて地元議員として、委員長報告に対し反対の立場から討論に参加させていただきます。 ただいま話がありましたように、江刺区以外の地域整備計画に対する住民手続というのはどのようにされているか承知しておりませんけれども、特に江刺区については、それぞれの地域において住民の要望を一定のルールで吸い上げ、それぞれの自治会で取りまとめたものを、当該振興会で必要に応じ調査等を実施しながら地域コミュニティー計画を作成し、年次計画で事業を進めております。特に生活に欠かせない道路整備については、数多い路線要望に優先順位を決めて行っております。これが江刺区のルールであります。 請願者の願いはひとしく理解できますが、当地域のルールを超えることは、市長が描く協働のまちづくり、地域自治を揺るがすものと言わざるを得ません。私は、本路線の整備に当たっては地域内で十分な話し合いを行い、紹介議員を含め振興会との調整を切望しつつ本請願の採択に反対をするものであります。 ○議長(佐藤修孝君) 27番及川善男議員。 ◆27番(及川善男君) ただいまの3番議員の反対討論については、建設環境常任委員会におきましてもそのような趣旨のご意見がありました。ただ、国民は誰でも請願する権利はあるものでございます。江刺区だけにおいて、この権利が他のルールが優先されるというものでは私はないと思います。こうしたことから、憲法に保障された国民の請願権については、これは何人もこれを否定することはできないというふうに思いますので、請願については私は採択という委員長報告は賛成であります。 ○議長(佐藤修孝君) 9番飯坂一也議員。 ◆9番(飯坂一也君) 請願第18号に対し委員長報告は採択すべきでしたが、委員長報告に反対の立場で討論いたします。 地域での困り事であり、願意は理解するところです。しかしながら、道路の舗装などについては地区要望などの場において多く出されております。市においてはその要望を公正に検討し、順位づけをしているところです。特に圃場整備後の道路舗装の取り扱いについて、今年度策定予定の新たな道路整備計画においてその取り扱い方針を明確にするとともに、緊急性、必要性、地域特性、整備効果等を総合的に勘案し、計画に位置づけながら整備を進めていく方針が示されているところです。請願として出された箇所だけでなく、他の地域でも困っている箇所があります。特段の緊急性、危険性があれば別ですが、市のルールに基づいて進めるべきと考え、委員長の採択すべきとの報告に反対いたします。 ○議長(佐藤修孝君) ここで、会議時間を午後6時半まで延長いたします。 22番今野裕文議員。 ◆22番(今野裕文君) 22番今野です。 請願権の議論は別として、地区要望は道路だけに限らないものであります。それはどういう手段をとるかはそれぞれの判断でやっていくべきだし、そのルールが基本的に機能しないためにこういう問題が起きてきているんだと私は思いますので、それは何も地域の皆さんの責任ではありませんけれども、行政側の責任だろうと思いますが、いずれこういう形で否決されるべきではないと私は思いますので、地域要望は道路だけではありませんので、ソフト面も含めて振興会が全部取りまとめているわけですので、その地域振興会でまとめたもの以外はだめだと、そういう議論は議場ではすべきではないと私は思いますので、委員長どおり採択すべきだと思います。 ○議長(佐藤修孝君) 討論を終結いたします。 これより採決いたします。この請願に対する建設環境常任委員長の報告は採択であります。本件は、委員長報告のとおり決することに賛成の方の起立を求めます。          〔賛成者起立〕 ○議長(佐藤修孝君) 起立多数であります。よって、請願第18号は委員長報告のとおり決しました。--------------------------------------- ○議長(佐藤修孝君) 日程第34、議員派遣についてを議題といたします。 お諮りいたします。ただいま議題となっております議員派遣について、会議規則第166条の規定により、お手元に配付いたしました派遣書のとおり議員を派遣することにしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。          〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(佐藤修孝君) ご異議なしと認めます。よって、そのように決しました。--------------------------------------- ○議長(佐藤修孝君) 日程第35、所管事務調査の閉会中における継続調査の申し出についてを議題といたします。 本日お手元に印刷配付のとおり、総務常任委員長、教育厚生常任委員長、産業経済常任委員長、建設環境常任委員長及び議会運営委員長から、所管事務調査について、議会閉会中も継続して調査したい旨の申し出があります。 お諮りいたします。各委員長申し出のとおり決することにご異議ありませんか。          〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(佐藤修孝君) ご異議なしと認めます。よって、そのように決しました。--------------------------------------- ○議長(佐藤修孝君) 以上をもって、今期定例会に付議された事件は全て議了いたしました。 これをもって、平成27年第3回奥州市議会定例会を閉会いたします。 大変ご苦労さまでした。               午後6時1分 閉会地方自治法第123条第2項の規定により、ここに署名する。 平成27年9月25日                  奥州市議会                     議長     佐藤修孝                     副議長    小野寺 重                     4番     佐藤 洋                     5番     菊池利美                     6番     及川 佐...